これからの働き方と「しごとのみらい」vol.07

新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

私どもの機関誌「Monthly」では、竹内義晴氏より、これからの働き方に関するコラムを毎月、ご寄稿いただいております。本日はその原稿をご紹介いたします。

 

しごとのみらい

DXは忘れよう!デジタルの前に「組織のトランスフォーメーション」を

テレワークに必要なツールといえば、ノートパソコンとWiFi、あとは、情報共有ツールでしょうか。「DXだ!」とそれほど大きな声で叫ばなくても、環境自体は多くの人が手にしているのではないかと思います。そうです。DXする環境は、すでにあるのです。

しかし、いざ「テレワークをしよう」と思うと、そう簡単ではありません。その理由は「テレワークの制度がない」「上司が許してくれない」「あいつ、ちゃんと仕事しているのか?と疑われてしまう」といった、「デジタルではないもの」であるケースがほとんどではないでしょうか。そうです。変容を阻害するのは、デジタル化うんぬんではなく、会社の制度や風土、文化といった「これまでの常識」。

つまり、DXで大切なのは「デジタル化すること」ではありません。これまでの、会社の制度や風土、文化といった「当たり前」を疑い、組織を変えていくこと。つまり、DXの本質は「組織のトランスフォーメーション」なのです。

(中略)

「RPAを推進したけれど、うまく行かなかった」という知人。しかし、この問題の本質は「RPAが悪い」ではありません。「紙の業務をやめられない」という「組織のトランスフォーメーション」ができていないこと。でも、ややもすると「RPAが悪い」のように思ってしまいがちです。そして、「RPAじゃない。これからはDXだ!」のように、次の流行り言葉に流されてしまいがち。

でも、大切なのが「組織のトランスフォーメーション」なのであれば、RPAでも、DXでも、どっちでもいいのかもしれないですね。というか、DXは忘れてもいいのかもしれません。時間や場所の制約がない柔軟な働き方ができるように「紙の利用をやめる」「不要な印鑑をやめる」「情報はこまめに共有する」といった、それほど特別ではない、日常の業務をこまめに改善していくこと。そして、つい「うちの会社じゃ無理だよ」と言ってしまいたくなることを少しずつ改善していくことのほうが、はるかに重要ではないかと思うのです。


竹内義晴. これからの働き方と「しごとのみらい」. Monthly. 2021, 11月号, pp.26-27.

感想

「それほど特別ではない、日常の業務をこまめに改善していくこと」の大切さを改めて痛感しました。

どの業務であっても、今のやり方が最善であるとは考えず、絶えずより仕事がやりやすい方法、より効率化が進む方法を模索していく姿勢は忘れないようにしたいと思います。