活力が湧く心理的スキル

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介いただいております。

今月の「センター月報6月号」では、経済活動が停滞している中、モチベーションが上がり、明日への活力が湧く具体的なスキルについてご寄稿いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

活力が湧く心理的スキル

頭を上げる

『決してうつむいてはダメよ。頭はいつも上げていなさい。目でしっかりとまっすぐ世界を見るのです。』

これはヘレン・ケラーの言葉です。「決してうつむいてはダメよ。頭はいつも上げていなさい」というこのアドバイスは心理学的にも正しいものです。NLP心理学を学んでいたときに視線解析と呼ばれる脳と視線の向きの関係を教えてもらいました。

一般的に右利きの人の場合には視線が左上をみているときは脳の視覚的記憶にアクセスしています。反対に右上をみているときは視覚的創造領域にアクセスしています。視線が左横をみているときに脳は聴覚的記憶を、右横をみているときは聴覚的創造領域を使おうとしています。視線が左下を向いているときは内部対話が起きやすく、右下に向いているときは身体感覚にアクセスしやすくなります。

簡単にいうと右利きの人は右側が未来で左側が過去になります。そのため視線が左を向いていると過去の記憶にアクセスしやすくなり、右を向いていると未来の事柄にアクセスしやすくなります(左利きの人は反対になります)。

たとえば「あなたは中学校のときの担任の先生の顔を思い出せますか?」ちょっと思い出してみてください。

…今あなたの視線は左を向いているはずです。

また視線が下を向いていると自分の体や心と対話が始まります。

たとえば「今回の新型ウイルス肺炎はなぜこのタイミングで起きたのだと思いますか?」

ちょっと考えてみてください。

…今あなたの視線は下を向いているはずです。

ということは視線を下げて、しかも左側にその視線を落としていると身体が先に説明したローパワーポーズの状態になり、しかも意識が過去に向かってしまいます。そのままだと「明日に向かってガンバロー!」という活力に満ちた気持ちと未来的な思考を生み出すのは難しくなります。

だからその反対をしましょう。具体的にはこれからのビジネス、商売を考えるのであれば顔を意識的に上げて視線を右に向けながら「よし、この変化に対応してこれからどうするか」と考え、想像するようにしてください(左利きの人は顔を上げて視線を左です)。きっと良い知恵、アイデア、企画が生まれます。



酒井とし夫(2020)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第51回」『センター月報』2020年6月号

感想

仕事でも私生活でも、思うように進まないときは、自然とうつむきがちになりやすい気がします。そんな時こそ、「頭を上げる」ように意識して、気持ちを高めたいと思います。