新型ウイルスが生活に与える影響に関するアンケート調査

新潟経済社会リサーチセンターの近です。

新型ウイルス感染症の拡大によって、働き方や消費行動など私たちの生活は大きく変化しています。そこで、当センターでは新型ウイルスが生活に与える影響について把握するため、9月中旬から下旬にかけてインターネットによるアンケート調査を実施しました。本日はその結果の一部とご紹介します。

 

緊急事態宣言解除後、「オンラインショップ」の利用が増加

緊急事態宣言が解除された5月下旬以降、買い物等で利用する店舗の利用状況を尋ねたところ、利用頻度が「増えた」「やや増えた」を合わせた『増加派』の割合は「オンラインショップ」で最も高く、26.3%となりました。外出を抑制する動きが続くなかで、インターネットで買い物をする傾向が強まっているようです。以下、同様に「食品スーパー」(18.1%)、「ドラッグストア」(12.5%)などの順となりました。『増加派』の割合が高くなってのは食品や日用品、衛生用品等生活必需品を扱う店舗との結果となりました。

回答者からは「早急に必要なものでなければ、実店舗ではなくオンラインで買い物をするようになった」「買い物はほとんど近所のスーパーかネット通販になった」といった声が寄せられました。


買い物する際に意識している行動は「支払いはキャッシュレス決済を利用するようにしている」が3割

新型ウイルスの感染を防ぐため買い物をする際に意識している行動を尋ねたところ、「支払いはキャッシュレス決済を利用するようにしている」の割合が最も高くなり、30.0%となりました(図表1)。以下「まとめ買いをするようにしている」(27.5%)、「節約を心掛けて買い物するようにしている」(27.0%)などが続いています。一方で、「特に意識していることはない」は31.5%になりました。

回答者からは「まとめ買いとキャッシュレス決済を心掛けている」「キャッシュレス決済に抵抗がなくなった」など、感染予防の観点から買い物の決裁手段を現金からキャッシュレス決済に切り替えたとの声が多く寄せられました。

消費水準の回復を『2022年以降』と回答したのは4割台半ば

新型ウイルスの影響による収入の減少や外出を伴うサービス消費を控えている世帯が多いことなどを背景に、前年に比べて消費支出の減少傾向が続いています。そこで、世帯の消費水準が新型ウイルスの影響をうける以前の水準に戻るのはいつごろになりそうか尋ねたところ、再来年にあたる「2022年内」(23.5%)と「23年以降」(22.5%)の割合が特に高くなりました(図表2)。この両者を合わせた消費水準が戻るのを『22年以降』とする割合は46.0%となり、新型ウイルスが消費に与える影響の長期化を予想する見方が多いことがうかがえます。一方、「すでに戻っている」(12.8%)、「2020年以内」(4.8%)を合わせた割合は17.6%と2割弱にとどまりました。

回答者からは「収入が減ったため節約しなければならない」など新型ウイルスの影響により収入が減少し、消費水準を回復させるのが難しい状況であることがうかがえる声が複数あげられました。その一方で、「マスクの着用や不要不急の外出を控えるといったことが習慣化し、今も続いている。今後も新型ウイルスの影響をうける以前の生活スタイルに戻ることはないと思う」「日常生活のなかで必要なものを取捨選択し、シンプルライフを実践するようになった」との声があるように、生活様式や消費意識が大きく変化したことで消費水準を以前の水準に戻す必要性を感じなくなったといった意見も聞かれました。

まとめ

今回の調査を振り返ると、新型ウイルスの影響をうける前の消費水準に戻る時期を『2022年以降』とする回答の割合が46.0%となり、影響の長期化を予想する消費者が多いことがうかがえる結果となりました。一方、買い物をする際に意識していることとしてキャッシュレス決済の利用傾向が強まっていることが示されました。「衛生的である」といったキャッシュレス決済の特徴が新型ウイルスの影響下で大きく注目されています。加えて、外出自粛に伴って買い物を自宅でのネットショッピングに切り替える動きが続いていることも追い風となり、今後キャッシュレス決済の比率はさらに上昇していくと考えられます。

新型ウイルスの影響の長期化によって、人々の意識や行動が大きく変化しているなか、新しい消費スタイルの提案やサービスの提供が今後誕生していくことを期待したいと思います。

※本調査に関する詳しい内容については、当センターの機関誌「センター月報12月号」をご覧ください。

=====

本調査はインターネットによる調査で実施しました。新潟県内でウェブ調査の実施に関心のある方は、「新潟県内でインターネット調査(オンラインリサーチ・Web調査)をお考えの方へ 」をご覧ください。