新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。
先月、今月と2回にわたり、理容師や美容師の方々を対象に開催された「チラシやダイレクトメール、手書き看板・POP広告等の作成講座」の講師を担当させていただきました。
講座の中で各種販促物の作成に挑戦していただきましたが、理・美容師の方々は色使いがカラフルで、初心者とは思えないほど上手に仕上がった作品が多かったです。
また、初回の講座を受講後、自分の店で早速、新しい販促物を作成している方々もいらっしゃり、「こういう風に作ってみたのですが、どうでしょう?」と2回目の講座で数多くの質問を受けました。
受講者の方々と個々にお話する中で、「研修会やセミナーはこのように活用すると良いのだな…」と講師として、あるいは受講者の立場としても気づく点が多かったので、今日はその点をご紹介したいと思います。
ポイント1 学んだことはすぐに行動に移す!
研修会やセミナーに参加し、「うわー、勉強になったなー」「とっても面白かったなー♫」と刺激を受けても、そのままで終わってしまう場合が多くありませんか。
当たり前ですが、学んだ点は活かせる範囲で自分の仕事に落とし込まないと、なかなか成長に結び付きません。私自身も受講者として参加した研修会・セミナーを振り返っても、分かっていながら、ついつい…そのままにしてしまう時が多い感じです。
こうした中、先程もお伝えしたとおり、今回の受講者の中には、すぐに新しい行動に着手した方が見受けられました。例えば、南魚沼市のヘアーサロン タナカさんは店内に新しいPOP広告を飾られました。
こういった行動力は見習いたいものです。受講直後の気分が乗っているうちに実践するのが鍵のような気がします。時間が経過すればするほど、腰が重くなり、モチベーションが上がりにくくなるのは経験上、誰もが感じるところなのではないでしょうか。
ポイント2 行動に移したら継続する
今回の講座では、昨年、別の団体様が主催し、私が講師を務めた同じような講座に参加された理容師の方がいらっしゃいました。その方の作品をみると、昨年に比べて販促物の作成時間が短くなり、しかも格段にレベルが上がっていて、とてもビックリしました。お聞きすると、昨年、受講された後、時折、自店で販促物を作られていたそうです。やはり、量の積み重ねが質につながるのだと改めて勉強になりました。
他にも、先月の1回目から今月の2回目にかけて、急速にレベルアップした受講者がとても多かったです。中でも、ある受講者は「自分でもこの2回の講座で、とても上手くなったと実感しています」とおっしゃられていました。
当たり前ではありますが、やはり自分自身が成長するにはある程度、継続して量をこなすことが不可欠のようです。
ポイント3 受講者同士で情報交換する
1人で継続して行動し続けるのは正直、しんどいものです。そんな時には、同じ受講者同士でその後の取組内容について、情報交換しながらお互いに刺激し合うことも大切です。
今回の受講者の中には、先程ご紹介した南魚沼市のヘアーサロン タナカさんのほかにも、出雲崎町のヘアー&フェイシャルマツオカさんも手書き看板などに挑戦されており、その取組内容をブログやFacebookページで情報発信されています。こうした情報を受講者間で共有すれば、モチベーションの維持・向上につながるでしょう。
まとめ
せっかく参加した研修会・セミナーですから、上手に活用したいものです。今回は、私が講師役をたまたま担いましたが、受講者の方々から学ぶ点が多くあり、とても貴重な機会となりました。学んだ点を忘れないように、上記の通り、3つのポイントに絞ってまとめてみました。
中でも、「ポイント1 学んだことはすぐに行動に移す!」が土台となります。できる範囲で、ほんの少しでも良いので、実験的に臨むのが良いようです。
なお、先程ご紹介した出雲崎町のヘアー&フェイシャルマツオカさんもブログで、このようにおっしゃっています。
講義を受けて、うちのお店もさっそく『看板』出しましたよ~
この看板、もうだいぶ前に買っておいたのですが、「キレイに書かなきゃ!」という強迫観念があり(チョークアートってあるじゃないですか? あんなのイメージしてました)
どうも書けなくて、2階にほったらかして、ホコリをかぶっていたのですよ
だけど講習で、「キレイな字じゃなくても、凄いこと書かなくても、なんでもいいんです。」と言われ、じゃあ私にもできるかも? と思い、出しましたよ~
Hair&Facial MATSUOKA「matsuoka ブログ」
http://blog.goo.ne.jp/hf-matsu/e/05e81dd92535863194947c03d3f2ed28
(2017年5月18日アクセス)
あまり身構えることなく、気楽な気持ちで取り組み始めるのが良いのかもしれません。私自身も心掛けたいと思います。