新潟経済社会リサーチセンターの神田です。
1月14日から27日にかけて、テニスの4大国際大会のひとつである全豪オープンがオーストラリアのメルボルンで開催されます。そこで今回は、テニスに関する統計データをご紹介したいと思います。
テニスの参加人口
日本生産性本部の「レジャー白書2018」によると、1年に1回以上、当該スポーツをおこなった全国の人口を表す「参加人口」は、下の表の通りとなります。このうち「テニス」の参加人口は2017年で530万人とスポーツ部門では第13位となっています。
なお、他の主要な球技の参加人口と比較してみると、「卓球」「キャッチボール、野球」を下回る水準ですが、「サッカー」「バスケットボール」「ソフトボール」よりは多くなっています。
テニスの参加人口の推移
次に「テニス」の参加人口の推移を確認してみます。直近10年の推移をみると、2010年をピークに緩やかな減少傾向にあることがわかります。ただし「キャッチボール、野球」と比べると減少率は低くなっています。
テニスの性・年代別の参加率
続いて「テニス」を1年間に1回以上おこなった人(回答者)の割合を示した参加率について、2017年時点で性・年代別にまとめたものが下の図です。
女性の10代の参加率が最も高くなっており、男性の60代がこれに続いています。参考までに5年前と比較してみると、特に男性の10代の割合が低くなっていることが確認できます。
テニスの居住地別参加率
最後に「テニス」の参加率を居住地別に確認したいと思います。全国を24の居住地域に分けて参加率をまとめたのが下の表です。サンプル数が少ないため調査年によって順位が大きく変動するのであくまでも参考程度ですが、2017年の「テニス」の参加率については「新潟」が第1位となっています。以下、「千葉」「四国」「北東北」の順となっています。なお居住地別参加率について5年前の調査結果と比較してみると、新潟は1.5%(全体の24位)でしたので、やはり参考程度にみておいた方が良さそうです。
おわりに
今回の統計データをみると、テニスの参加人口は緩やかな減少傾向にあるものの、最近注目されるサッカーやバスケットボールと比べて依然多いことが確認できました。
2019年も国内外で様々なスポーツ大会が開催されます。また機会があればスポーツの動向について統計データを交えながらご紹介したいと思います。