会話が弾む質問の仕方

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

一緒に話をしていて、会話が盛り上がる場合と、盛り上がらない場合があります。その理由の一つして、質問の仕方があるようです。

今日は、私どもの機関誌 「センター月報」 で連載いただいている酒井とし夫氏の原稿の一部をもとに、会話を弾ませるヒントをご紹介いたします。

 

会話が弾む質問の仕方

クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョン

Yさんの質問は私がイエスかノーで答えられる質問です。
一方、Mさんの質問は私が説明をしないと答えとして成立しない質問です。
 
前者の質問をクローズド・クエスチョンといいます。後者はオープン・クエスチョンという種類の質問になります。「会話が続かない」「初対面の人と何を話していいのか分からない」「コミュニケーションが苦手」という人はクローズド・クエスチョンの質問を多く使っている傾向があります。
 
「お一人ですか?」
「はい」
「よくこのお店には来られるのですか?」
「はい」
「料理がなかなか出てきませんね?」
「そうですね」
「・・・・・」
という感じ。
 
一方、会話の上手な人はオープン・クエスチョンを多用します。
「お一人ですか?」
「はい」
「私はこのお店は初めてなのですが、何かお勧めのパスタってありますか?」
「私は海老クリームソースパスタが好きです。ほうれん草としめじのクリームパスタもイケますよ」
「それは美味しそうですね。近くに引っ越してきたばかりなのですがよいお店がないかな、と探していました。こちらは夜も営業しているのですね。夜も来られたことがありますか?小さな子供連れでも大丈夫な感じでしょうか?
「大丈夫ですよ。私もよく家族と一緒に来ますけどあちらの方に個室形式のテーブル席もあるので誕生会などはそこを予約しています。お子さんはおいくつなのですか?」
という感じ。
 
例えば下記の(A)はクローズド・クエスチョンですが、(B)のような質問にするとオープン・クエスチョンになります。
 
(A)「知っていましたか?」
(B)「いつそれをお知りになられたのですか?」
(A)「仕事は好きですか?」
(B)「仕事のどんなところが好きですか?」
(A)「朝は早起きですか?」
(B)「朝起きたら何をしますか?」
(A)「お酒は好きですか?」
(B)「どんな人と、どんな時に飲むお酒が好きですか?」
(A)「その場所に行ったことがありますか?」
(B)「なぜ、その場所に行こうと思ったのですか?」
(A)「それを持っていますか?」
(B)「どうやってそれを手に入れたのですか?」
(A)「猫は好きですか?」
(B)「猫のどんなところが好きですか?」

もちろん会話のなかの質問をすべてオープン・クエスチョンにすることはできませんが、クローズド・クエスチョンが多いと仕事のうえでも相手から「なんだかこの人とは話が弾まないな」という印象を持たれてしまいマイナス効果となります。
 
そのため会話のなかでクローズド・クエスチョンだけではなく、意識的にオープン・クエスチョンを織り交ぜるようにするとコミュニケーションが弾むようになります。


酒井とし夫(2020)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第49回」『センター月報』2020年4月号

感想

確かにクローズド・クエスチョンでは、例えば「今日は良い天気ですね?」という質問に「そうですね」と返答して会話が終わってしまいがちです。

したがって、オープン・クエスチョン、具体的には「いつ」「どんなところ」「どんな人と」「どんな時に」「どんな場所で」「どうやって」といった文言を入れながら質問すると、会話が長続きするかもしれません。