近年登場したサービスの県内消費者の利用状況は?

新潟経済社会リサーチセンターの近です。

消費者の消費に対する考え方の変化に伴い、個人間での取引やモノを所有することなく利用できるサービスが登場してきました。そのような新サービスは新型ウイルスの感染拡大がきっかけとなり、普及が加速していると言われています。

そこで、当センターでは、近年登場したサービスに対する県内消費者の利用状況について、アンケートを行ないました。19年冬に実施した同様のアンケートと比較しながら、その結果の一部をご紹介します。

 

電子マネー ネットショッピング

半年以内に「オンラインショッピング」を利用したのは8割

アンケートでは「近年登場した商品・サービス」について、半年以内の梨状状況を尋ねました(複数回答)。

その結果をみると、回答した人の割合が最も高かったのは「オンラインショッピング」で80.0%となりました。以下「定額制の映像配信・雑誌読み放題・音楽配信等サービス」「フリマアプリ」などの順となっています(図5)。

調査方法の変更などがあったため、単純に比較はできませんが、参考までに19年冬の調査と比べてみると、「オンラインショッピング」「定額制の映像配信・雑誌読み放題・音楽配信等サービス」「フリマアプリ」などが特に上昇しています。

回答者からは「感染予防の一環としてオンラインでの買い物が主となった」「外出しない分、オンラインショッピングでの支出が増えている」といった声が聞かれました。オンラインショッピングは感染対策の手段としてさらに利用が拡大していることが示されています。

半年以内に利用したもの

「定額制の映像配信・雑誌読み放題・音楽配信等サービス」 は若い世代を中心に利用が広がる

オンラインショッピングに次いで利用割合が高かったのが「定額制の映像配信・雑誌読み放題・音楽配信等サービス」でした。

こういった定額制のサービスは「サブスクリプション」と呼ばれ、近年利用が拡大しています。

今回のアンケート結果では、「定額制の映像配信・雑誌読み放題・音楽配信等サービス」をこの半年間で利用した人の割合は全体で24.3%となり、19年冬の調査(17.1%)から7.2ポイント上昇しています。

回答者からは「音楽の楽しみ方がライブに行くことから配信サービスを見ることに変わった」「家で過ごすことが定着し、ゲームの課金や有料動画配信サービスの利用が増えた」などの意見が複数聞かれました。音楽や演劇、映画などの分野では新型ウイルスの影響により、従来のライブ形式をオンラインサービスに移行する動きが進んでおり、自宅にいながらオンライン形式で楽しむ人が増えていることがうかがえます。

年代別にみると、20代で48.2%、30代で30.5%と若い世代を中心に利用割合が高くなりました。今後も若い世代を中心に、サブスクリプションの利用が広がっていくことが期待されます。

まとめ

「近年登場した商品・サービス」の県内での利用は、19年冬の調査と同様、オンラインショッピングが最も高くなり、さらに利用が拡大しているという結果となりました。

一方、19年冬の調査と比べて「定額制の映像配信・雑誌読み放題・音楽配信等サービス」「フリマアプリ」など、多くのサービスの利用割合の上昇がみられました。背景には、新型ウイルスの影響によりサービスのオンライン化が進み、提供する事業者などが増加したといったサービス提供側の拡大のほか、自宅で過ごす時間が増え、自宅での時間を充実させたいといったサービス需要側のニーズの高まりがあるとみられます。

「ウィズコロナ」という新しい生活スタイルのなか、さまざまなサービスが生まれ、普及が進んでいます。今後、どのようなサービスが定着していくか、また新たに生まれるかを注目していきたいと思います。

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このアンケートは以前ご紹介した「2021夏期消費動向調査」の中で尋ねた内容となっています。 本投稿は「Monthly」2021年7月号の「2021年夏期消費動向調査」 を加筆修正したものです 。