「RPAによる業務効率化と導入のポイント」に関する調査サポートをまとめました。


新潟経済社会リサーチセンターの神田です。
昨今、さまざまな分野において労働力不足が顕在化しています。そうしたなか、業務効率化や労働環境の改善などに向けた有効な手段のひとつとして、人手を要する事務作業などを効率化する新たな技術である「RPA」が注目を集めています。

そこで今回はRPAの概要、導入メリットや導入効果が大きい業務などについてご紹介したいと思います。なお、県内外での導入事例など詳しくは、センター月報11月号「RPAによる業務効率化と導入のポイント」をご覧ください。

 

PC RPA

 

RPAとは

RPAとは、Robotic Process Automationの頭文字から取った略語で、「ロボットによる業務自動化」を意味します。「ロボットによる業務自動化」といえば、工場等で活躍する産業用ロボットをイメージしますが、RPAはこうした物理的な形を有するロボットとは異なり、パソコン等にインストールされたソフトウェア(以下、ロボット)が、定型的な作業(いわゆる単純作業)を人間に代わり自動処理する「ツール」です。

RPAツールは、「サーバー型」と「デスクトップ型」の2つに大別できます。

RPAの種類

主な特徴をみると、サーバー型はロボットがサーバー内で稼働するため、全社レベルでさまざまな業務を横断的に一元管理することが可能です。

一方、デスクトップ型はロボットが個々のパソコン内でのみ稼働します。パソコン単位で導入できるため、部門・担当者レベルでの小規模な導入に適しているほか、サーバー型と比べて、一般的に導入コストが低価格であることも特徴となっています。

RPA導入のメリットと導入効果が大きい業務

RPA導入のメリットとしては、①業務の自動化・効率化、②コスト削減、③作業の品質向上の3つが挙げられます。

また、一般的にRPAの導入効果が大きいといわれている業務は、「手順・ルールが決まっている単純作業」や「大量かつ繰り返し行なう定型作業」とされます。

具体的な作業としては、伝票など各種データの入力作業、請求書等の管理・発行作業、インターネット(Webサイト)にアクセスして、特定のデータを収集する作業や社内システムの利用状況をモニタリングして、結果をエクセルで一覧化する作業など多岐にわたります。

RPAの導入状況

RPAの導入状況を示した統計がないことから、参考までに株式会社MM総研が国内で年商50億円以上の企業1,112社を対象に実施した「RPA国内利用動向調査」(2019年1月調査。以下、MM総研調査)をもとにRPAの導入状況をみると、「導入済み」が32.0%、「検討中」が36.0%となっています。一方「未導入」は31.0%となっており、大手企業を中心にRPAの活用が進んでいます。

なお調査レポートでは、県内でRPAをいち早く活用している企業と自治体、また県外企業の取組事例をご紹介しています。

おわりに

生産性向上が企業の重要な課題となるなか、課題解決のきっかけとしてRPAは有効な手段といえます。業務の効率化や労働環境の改善などが経営課題となっている県内企業においては、まずはRPAを小規模に導入して、効果を確認しながら段階的に拡大していくという「スモールスタート」から取り組んでみてはいかがでしょうか。