オンラインビジネスの基本

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介いただいております。

今月の「センター月報7月号」では、SNSを含めたオンラインビジネスの基本について、ご寄稿いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

オンラインビジネスの基本

オンラインの利用加速

今日はSNSを商売とビジネスに活かす基本的なことをお話ししましょう。最初にリアルビジネスとオンラインビジネスの最大の差はどこにあると思いますか?
 
…それは見込み客の発掘の違いにあります。
 
たとえばあなたが市内で整体治療院を経営しているとします。あなたは腰痛治療に自信があります。その場合、市民の中で「誰が腰痛に悩んでいる人」なのかが分かれば営業活動が楽になります。しかし、駅前を歩いている人を見ても誰が腰痛に悩んでいるのかを特定するのは容易ではありません。
 
まさか一人一人に「腰は痛くないですか?」と聞くわけにもいきませんから、駅前でチラシを配ったり、近隣にポスティングをしたり、地域新聞やタウン誌に出稿したり、看板を出したり、DMを送ったりする必要があります。
 
つまり自分から能動的にお金をかけて市場にアプローチして、腰痛に悩んでいてしかも治療を望んでいる人(=見込み客)を探す必要があります。このようにリアルビジネスでは「自社から見込み客に向けたアプローチ」が必要になります。
 
しかし、オンラインビジネスの場合は「見込み客から自社にアプローチをしてくる」ことが多くなるのです。たとえばある人が[新潟市 腰痛 治療]とGoogleで検索するとします。
 
この検索を行なっている人はほぼ間違いなく次の人である可能性が高くなります。

・新潟市に住んでいる
・腰痛に悩んでいる
・治療を望んでいる

そして、あなたの治療院のウェブサイトやブログ、あるいはYouTube動画がこのキーワードでの検索結果に表示されれば、その人はあなたのサイトやブログ、YouTubeにアクセスしてそこから予約をするかもしれません。
 
このようにオンラインビジネスでは「見込み客から自社にアプローチをしてくる」可能性が高いのです。ここがリアルビジネスとオンラインビジネスの最大の違いになります。
 
「自分から能動的に腰の痛い人を探す」のではなく、「腰が痛い見込み客の方から行動してくれる」のです。(中略)
 
このように見込み客が入力すると予想されるキーワードでの検索に対して自社のサイトやブログを上位に表示させる戦略やテクニックをSEO対策(注)といいます。
 
今は検索エンジンのAIレベルが高いので昔のように小手先のテクニックだけではSEO対策は機能しませんが、基本的な対策法の考え方はそれほど難しくはありませんから、会社やお店の集客の担当者は1冊でも良いのでSEOについて書かれた本を読むことをお勧めします。(中略)
 
ちなみにマーケティングツールとして考えるとYouTubeはプル型です。ブログもプル型です。プル型というのは相手がアクセスしてくるのを「待つ」ツール。
 
一方、プッシュ型のツールもあります。プッシュ型はこちらから相手に向かって「行く」ためのツール。オンラインではメルマガやLINEがプッシュ型になります。プル型のツールで見込み客がアクセスしてきたら、こちらから連絡が取れるようにプッシュ型ツールに誘導して、プッシュ型ツールで定期的に情報を送り届けながら「教育」「販売」を行なうのがオンラインビジネスの定石です。(中略)
 
これからプッシュツールを活用するならLINEになります。個人アカウントでのビジネス利用は禁止されているのでLINE公式アカウントを取得することになります。
 
LINE公式アカウントでは登録者に対してメルマガのように一斉配信が可能です。(中略)
 
リモートワークの普及や5Gの本格稼働等の時代変化を考えると今後は地方に住みながらブログやYouTube、インスタで全国から見込み客を集めて、LINE公式アカウントでプッシュ情報を送り、問い合わせや販売をZoomで行ない、オンライン決済で支払いが完了するといったビジネスの仕方も一般的になる可能性があります。
 
変化をチャンスに活かして今から対応していきましょう。

(注)SEO対策: SEOはSearch Engine Optimizationの略でYahoo!
やGoogle等の検索エンジンの検索結果を上位表示 させるテクニックのこと



酒井とし夫(2020)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第52回」『センター月報』2020年7月号

感想

オンラインに関する様々なツールが生まれ、その役割・使い方は時代とともに変わってきています。その一方で、以前と変わらない、基本的な部分というものもあるようです。変わるところ、変わらないところを抑えながら、様々なツールを活用していきたいものです。