新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。
私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介いただいております。
今月の「センター月報6月号」では、インターネットやSNSを活用した集客方法について、寄稿いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。
オフラインとオンラインの違い
ビジネスで考えた場合、オフラインとSNSをはじめとするオンラインの最大の違いの一つは「こちらから見込み客にアプローチするか、見込み客の方からこちらにアプローチしてくるか」です。
オフラインだと見込み客をみつけるために看板を出したり、チラシを折込みしたり、DMを送ったり、ポスターを貼ったり、ポスティングしたり、TVや新聞や雑誌、ラジオ、タウン誌に出稿します。つまり「こちらから見込み客に対して能動的にアプローチを行う」ことになります。
しかし、オンラインの場合は「見込み客からアプローチをして」きます。具体的にはGoogleで自ら検索してこちらのサイトやSNSにやってくるということです。
(中略)
たとえば整体院を開業すると自前で看板、チラシ、DM、ポスター、ポスティングといった広告販促や営業活動を行ないます。時間とコストがかかります。しかも反応率は低い。
しかし、Googleで[新潟市 整体 日曜]と検索している人がいれば、その人はほぼ間違いなく新潟市在住で、整体に日曜日に通える治療院を探しています。そしてGoogleの検索結果に表示されるサイトやSNSにアクセスしてきます。つまり、「見込み客からアプローチをして」きているわけです。そのため、いわゆるSEO対策※が大事になります。最低でもGoogleの検索結果の1ページ目から3ページ目に自社や自店のサイト、ブログ等が表示されるように対策を行なうということです。
今、最もSEOに効果的な媒体はワードプレスです。ちなみにスマホで[講演会講師 人気 新潟県]で検索してみてください。1ページ目に私のワードプレスサイトが表示されるはずです。私以外で1ページ目に表示されているのはいわゆる大手講師派遣会社です。これらの会社は外部のネットマーケティング関連企業に依頼をしてSEO対策を行なっているはずです。しかし、私は自前で対策をしていますからコストはゼロです。
とはいえワードプレスはサーバー契約やドメイン取得、テンプレート等のインストールといった作業が必要で敷居が高いのも事実です。
では、中小個人企業でも対応できるもっと簡単なSEO対策媒体は何か?
それはYouTubeです。
先の[講演会講師 人気 新潟県]のキーワードを動画検索で行ってみてください。
Googleの検索結果の1ページ目に表示される10項目中9個で私の動画が表示されます。(2019.04.30現在)
これは私が毎日、数分程度の動画をアップしているだけですが、1ページ目を独占しています。そのためインターネットをテーマにした講演会では「SEOのためにYouTubeに動画をアップしてください」とお伝えするのですが多くの方が「顔を出すのが恥ずかしい」という理由で実行しません。そのため今なら競合も少ない状況ですから、ぜひあなたも会社やお店の動画をアップすることをお勧めします。YouTubeをビジネスユースで使う場合の基本戦略は「質より量」です。最低目標本数として1,000本の動画投稿を目指しましょう。私は4,000本弱投稿しています。
また、「フェイスブックやツイッターはGoogleの検索結果に表示されないのでSEO対策としては効果がない」という意見もあるのですが、今はGoogleのみならずフェイスブックやツイッター、YouTubeの各サービス内で検索を行なう人も多いので、先述の通り、会社やお店でお客様の写真を撮ってあげて、それをお客様が自分のフェイスブック、ツイッターに投稿した場合に、その記事やツイートが各サービス内の検索結果に表示される可能性が高まります。
ともあれ、令和の新時代もSNSはビジネスに不可欠なものです。
ぜひ積極的に活用していきましょう。
酒井とし夫(2019)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第39回」『センター月報』2019年6月号
感想
ネット通販などのように広域からの集客を目指すケースだけではなく、近隣の顧客を対象としているケースでもオンラインによる集客方法に力を入れた方が良いようです。
酒井先生は「講演会講師 人気 新潟県」の検索キーワードを例示されていましたが、これを参考に自社ならばどのような検索キーワードの場合に、上位表示されば集客につなげられるのか?一度、考えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。