3分で分かる!新潟県の景気動向(2020年3月)

新潟経済社会リサーチセンターの江口大暁です。

当センターでは毎月、新潟県経済の基調判断を発表しています。

当センターが独自に行っている県内の企業様へのヒアリング調査やアンケート調査と、毎月発表される経済指標を通じて、県内の景気動向を分析して判断をおこなっています。

そこで、3月の基調判断を紹介します。

 

アンケート 書籍 本 感想 景気 経済 調査

 

 

3月の基調判断:急速に悪化している
~県内経済は新型ウイルス(COVID―19)の影響から大きく落ち込んでいる~

〇公共投資は増加している。

〇生産活動と住宅投資は弱含んでいる。

〇個人消費は減少している。

〇総じてみると、県内経済は急速に悪化している。なお、新型ウイルスの影響の拡大により、県内経済が一層下振れする可能性に注意する必要がある。

3月は上記のとおり判断しました。詳しくは「グラフで見る県内経済」をご覧ください。

新潟県内の個人消費の動向

今月は個人消費についてみていきたいと思います。

3月の個人消費の基調判断は「減少している」と判断しました。

まずは、経済産業省が公表している「商業動態統計」を参考にして作成した「小売業販売額」と国土交通省北陸信越運輸局新潟運輸支局が公表している「新潟県新車新規登録・届出台数調」の推移をみていきたいと思います。

2月の小売業販売額は前月比+7.4%となっています。日用品や食料品の買いだめが発生したことなどから、ドラグストアや百貨店・スーパーなどで前年を上回っており、5カ月ぶりで前年を上回っています。

一方で、3月の乗用車(軽含む)新規登録・届出台数は前年比▲12.8%となっており、消費増税後、6カ月連続で前年を下回っています。

さらに、新型ウイルスの影響で外出を控える傾向が強まっていることから、外食や旅行などのサービス消費は急減しています。

小売業販売額(全店)

乗用車新規登録・届出台数(軽含む)

新潟県 商業動態統計

(資料)経済産業省『商業動態統計』 

国土交通省北陸信越運輸局新潟運輸支局『新潟県新車新規登録・届出台数調』

3月の消費者態度指数(北陸・甲信越ブロック)

つづいて、内閣府が公表している、「消費動向調査」の消費者心理を示す「消費者態度指数(二人以上の世帯・原数値)」をみていきたいと思います。

新潟県が属する北陸・甲信越ブロックの3月の「消費者態度指数(二人以上の世帯・原数値)」は前月比▲5.4ポイントとなっており、33.1となりました。東日本大震災直後の2011年4月以来の低い水準となっており、消費者心理が落ち込んでいることがわかります。

北陸・甲信越ブロックの消費者態度指数の推移(二人以上の世帯・原数値)

消費態度指数

(資料)内閣府『消費動向調査』

まとめ

県内の個人消費は日用品や食料品の買いだめから「小売業販売額」は5カ月ぶりに前年を上回っている 一方で、乗用車(軽含む)新規登録・届出台数は前年を下回っている状況が続いています。

また、新型ウイルスの影響で外出を控える傾向が強まっていることなどから、外食や旅行などのサービス消費も急減しています。

さらに、消費者心理は東日本大震災以来の落ち込みとなっていることなどから、今後、新型ウイルスの影響の広がりが懸念されます。