第一印象を良くするには…

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介いただいております。

今月の「センター月報2月号」では、第一印象を良くする方法についてご寄稿いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

第一印象を良くするには

良い印象を作る波長

私は初対面の相手と話すときには波長に注意を払います。どういうことかというと相手の方の声が高い声の場合には、私もいくぶん高めの声で話すようにします。相手の方の声が低いと、私も低いトーンで声を出します。

相手の方が早口でポンポンポンとテンポよく話す方であれば、私もいつもよりテンポを上げて話します。反対にゆっくりと話す人であれば、私も意識的にゆっくりと話すようにします。

相手が高い声でポンポンと軽快に話をしているのに、こちらがボソッ…ボソッ…と返事を返していたらきっと相手はあなたに違和感を抱くはずです。反対に相手が低い声でヒソヒソと話しているときに、こちらが甲高い声で返事を返すのも変です。

そして相手が悲しい感情を抱いているときにはこちらもその感情に合わせます。相手が楽しんで話しているときにはこちらも楽しそうな感情で波長を合わせます。怒っている場合にはやはりその感情に合わせます。

以前、相手の動作を真似ることで親近感や安心感を抱かせるミラーリングという方法を紹介しましたが、実は声のトーンや大きさ、早さ、感情も相手と同調させると同様の効果が期待できます。いわゆる波長が合う仲になるのです。

こちらのいいたいことを伝えるのは波長が合ってからのこと。波長が合う前にこちらの言い分だけを会話に乗せても相手の心には伝わりません。あなた自身も「どうもこの人とは波長が合わない」と感じる相手に本心を話すことはないはずです。

時間がない、あるいは緊急の状況である場合は別ですが、これから相手と良いコミュニケーションを取りたい、これから信頼関係を構築したい、こちらのいうことに興味と関心を持ってもらいたいという場合には最初の数分間に波長を合わせることが大切になります。

最初の段階で「どうもこの人とは波長が合わない」と相手が感じると、その後の修復には労力と時間がかかるのが常です。今日から少し波長を合わせるということを意識してコミュニケーションを取ってみましょう。


酒井とし夫(2020)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第47回」『センター月報』2020年2月号

感想

初対面の場合、自己紹介や自己アピールに力を入れがちですが、最初の数分間は相手の話すスピード、声のトーン、表情などを確認することが大切なようです。

そのためには、前日までに準備を終えて、当日はゆったりと余裕をもって面談に臨むことも重要なのでしょう。