統計データで確認!ドレッシングの消費動向…全国1位は松江市

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

先日、「マヨネーズ」の消費動向についてお伝えしましたので、本日は「ドレッシング」の生産動向や消費動向(需要動向)についてご紹介したいと思います。

 

ドレッシングの消費量

ドレッシングとは?

まずは、「ドレッシング」の概要をおさえておきましょう。フリー百科事典「ウィキペディア」によると、以下のように説明されています。

サラダドレッシング(英: salad dressing)は、サラダにかける液状の調味料。ドレッシングと略される場合がある。粘性は高いものから低いものまで様々であり、酢・油・塩をベースに、香辛料・ハーブ・酒等を加えて作られる。日本ではこのほか、醤油などが加えられることがある。


「サラダドレッシング」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2018年6月12日 (火) 03:31  UTC、URL:http://ja.wikipedia.org/

なお、詳細については、食品表示法に基づく「食品表示基準」により細かく定められており、全国マヨネーズ・ドレッシング類協会のWebsiteには次のように紹介されています。

「ドレッシング」は、食品表示法に基づく「食品表示基準」(平成27年内閣府令第10号)で定義されており、大きく3つに分けられます。1つ目は、「半固体状ドレッシング」といって、固体でも液体でもない一定の粘度(とろみ)をもったものです。 この半固体状ドレッシングは、さらに「マヨネーズ」、「サラダクリーミードレッシング」、「その他の半固体状ドレッシング」の3種類に分けられます。サラダクリーミードレッシングやその他の半固体状ドレッシングは、見た目はマヨネーズに似ていますが、使用できる原材料や食用植物油脂の重量割合が異なります。 これらは、いわゆるカロリーカットしたものや特定の風味付けをしたもので、マヨネーズタイプ調味料とかマヨネーズ風調味料と呼ばれています。2つ目は「乳化液状ドレッシング」、3つ目は「分離液状ドレッシング」です。

このドレッシングに、「ドレッシングタイプ調味料」(食用植物油脂を使用していない、いわゆるノンオイルドレッシング)と加工油脂等を使用した「サラダ用調味料」の2つを含めて、「ドレッシング類」と称しています。


全国マヨネーズ・ドレッシング類協会のWebsite「ドレッシング類の範囲」
http://www.mayonnaise.org/dressing/

つまり、「半固体状ドレッシング」 「サラダクリーミードレッシング」「その他の半固体状ドレッシング」 が マヨネーズやマヨネーズ風調味料に該当し、「乳化液状ドレッシング」と「分離液状ドレッシング」がいわゆる、われわれが通常ドレッシングと呼んでいるものに当たり、そこに「ドレッシングタイプ調味料」と「サラダ用調味料」を加えたものがドレッシング類と定められているようです。

ドレッシングの歴史

フリー百科事典「ウィキペディア」によると、 ドレッシングの歴史について以下のように説明されています。

古代ローマの時代から、サラダドレッシングには塩、油、酢が使われてきたが、時代が進むにつれ、様々なアレンジが加わり、19世紀になると、アメリカ合衆国で多種多様なサラダドレッシングが考案され、家庭向けの料理本に掲載されるようになった。

(中略)

日本では、キユーピーが1958年(昭和33年)10月にフレンチドレッシング赤、1959年(昭和34年)8月に白を発売した。


「フレンチドレッシング」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。
2020年2月12日 (水) 18:28   UTC、URL:http://ja.wikipedia.org/

先日の投稿によると、日本でマヨネーズの製造がはじまったのが1920年(大正14年)であることから、これと比べれば、ドレッシングはまだ若い商品といえそうです。

ドレッシング類の生産動向

続いて、ドレッシングの生産動向を確認してみましょう。

農林水産省『食品産業動態調査』によると、 ドレッシングの生産量は 2018年で約19万トンとなっており、近年、概ね横ばいで推移しています。ただし、2010年頃と比べると、水準はやや上昇しています。

なお、マヨネーズと比べると、2018年の生産量は約3万トン下回っています。

 

ドレッシング生産量

 

ドレッシングの消費動向

ドレッシングに対する家計の消費動向も確認してみましょう。

消費動向については、総務省「家計調査」を使って確認していきます。なお、「家計調査」の見方については、こちらの投稿をご確認下さい。

年間支出金額の推移

まずは、ドレッシングに対する1世帯当たりの年間支出金額の推移を確認します。

下のグラフをみると、近年、支出金額は概ね横ばいで推移しています。ただし、2010年と比較すると、100世帯当たりの購入頻度が上昇していることもあり、長期的にみると、ドレッシングの支出金額は上昇しています。

また、マヨネーズと比べると、数量(t)ベースで示された生産動向とは異なり、ドレッシングへの支出金額はマヨネーズを年間で1,000円程度上回っています。

ドレッシングとマヨネーズの消費動向

月別の支出金額

また、2018年の支出金額を月別にみると、3月から8月にかけての支出金額が高くなっています。春夏野菜が出回るのにつれて、サラダを食べる機会が増えるのかもしれません。

また、マヨネーズへの支出金額が年間をとおして安定していたのと比べると、月による差が大きく、特に1~2月が低くなっています。

ドレッシングとマヨネーズの消費動向・月別

年代別の支出金額

加えて、2018年の支出金額を世帯主の年齢階級別にみると、高年齢者層で支出金額の割合がやや高くなっています。

マヨネーズと比べると、全ての年代でドレッシングに対する支出金額が高くなっています。

ドレッシング消費動向・年代別

マヨネーズ以外の他の調味料との比較

参考までに、マヨネーズやその他の調味料と比べると、ドレッシングは100世帯当たりの購入頻度が多く、年間の支出金額も高くなっています。みそ・しょう油といった伝統調味料より購入頻度・支出金額とも概ね上回っており、多くの人に愛されている商品であることが理解できます。

調味料の消費動向

地域別の消費ランキング

同様に、1世帯あたりの年間支出金額(2016年~2018年平均)を都道府県庁所在市(政令指定都市を含む)別¹にみると、松江市が金額・数量とも全国1位となっています。なお、マヨネーズでは隣接県の島根市が支出金額・数量で全国1位となっていました。

また、前橋市、横浜市、さいたま市、甲府市などでも支出金額は高くなっています。

ドレッシング消費動向・都道府県別

ドレッシング・マヨネーズ都道府県別

こうした中、私たちが住む新潟市はマヨネーズへの年間支出金額が全国2位、数量が全国5位とマヨネーズ好きな地域の一つとなっていましたが、ドレッシングへの支出金額は全国35位、数量が40位と下位にとどまっています。

感想

新潟市はドレッシングよりもマヨネーズに対する支出金額の順位が上位に位置していました。実際、自分の経験を振り返っても普段、ドレッシングよりマヨネーズの使用頻度が高いような気がします。

そのため、全国でみると、ドレッシングは想像以上に使用されており、少々驚きました。やはりデータで確認すること大切なのだと実感しました。

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¹

都道府県庁所在市(政令指定都市含む)の結果はサンプル数が少ないため、参考として記載しました。必ずしも実態を反映しているとは限りませんので、ご注意下さい。