新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。
本日は、定期的に掲載している「事例で学ぶ!キャッチコピーの作り方」の第84回です。
優れたキャッチコピーは集客や売上アップに大きな影響を与えます。ビジネス心理学講師 酒井とし夫氏が雑誌・新聞・Webサイト・書籍などで見つけたお手本となるキャッチコピーを解説します。コピー作りの参考としてご活用ください。
売れるキャッチコピーの作り方
酒井とし夫先生のワンポイント広告コラム
今回のお手本キャッチコピー
『圧力鍋は怖い…そんなイメージが激変!』
お客様がその商品やサービスに抱いているマイナスイメージや不安はアンケートからおおよそ分かります。普通はそのマイナスイメージを隠そうとしますが、あえてそのマイナスイメージや不安要素をコピーで取り上げて、その不安を打ち消すというパターンもキャッチコピーではよく使われます。
上記の例では、年配層にある「圧力鍋は爆発しそうで怖い」というマイナスイメージを取り上げて、「そんなイメージが変わる新しい鍋ですよ」と訴求しています。
次のように応用できます。
「ダイヤモンドの指輪は高価で手が出ない…そんな常識が変わります!」
「英会話教室は敷居が高くて入りづらい…そんなイメージが変わります!」
「子供が小さいので海外旅行はムリ…そうあきらめていませんか?」
「目の手術は怖い…そんなイメージが激変!」
「薄毛は遺伝だからしょうがない…そんな思い込みが激変!」
「スマホを使いこなすのは年齢的にムリ…そんな思いが激変!」
「この年収で新築はムリ…そんなあきらめが激変!」
「ハンバーガーはカロリーが高い…そんなイメージが変わります!」
「ダイエットは苦しい…そんなイメージが激変!」
「株式投資は難しい…そんなイメージが変わります!」
このように、お客様が日常的に「ムリだ」「手が出ない」「怖い」「苦しい」「難しい」と感じていることをあえて取り上げることによって読み手の興味を引くわけです。このパターンのキャッチコピーを作るためには普段からお客様の言葉に耳を傾けて、商品やサービスにどんなマイナスイメージや不安感を持ち、購買に対してどんな抵抗感を抱いているかを調べることが大切です。
(酒井とし夫(2017)「ワンポイント広告コラム」『センター月報』2017年11月号)
感想
お客様の不満・不安を確認し、それをいかに解消してあげるか?がビジネスにおいて、極めて重要であることを改めて認識しました。時折、立ち止まり、お客様がどんな不安感や抵抗感を抱いているのか、調べる癖をつけたいものです。