新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。
本日は、定期的に掲載している「事例で学ぶ!キャッチコピーの作り方」の第73回です。
優れたキャッチコピーは集客や売上アップに大きな影響を与えます。ビジネス心理学講師 酒井とし夫氏が雑誌・新聞・Webサイト・書籍などで見つけたお手本となるキャッチコピーを解説します。コピー作りの参考としてご活用ください。
売れるキャッチコピーの作り方
酒井とし夫先生のワンポイント広告コラム
今回のお手本キャッチコピー
『○○のアイデア集』
私は講演参加者の方からメールや感想をいただくことが多いのですが、それらを読んでいて気がついたことがあります。人は「アイデア」という言葉が好きだということです。メールや感想には「アイデアがひらめきました」「お店で応用できるアイデアが浮かびました」「集客に役立つたくさんのアイデアをありがとうございます」というように「アイデア」という言葉がよく書かれているのです。
そういえば、知り合いの社長もたまに私のところにやってきてはよくこういいます。
「何かいいアイデアない?」
だから、広告コピーも
「やせる方法」よりも「日常生活のちょっとした動作でやせるためのアイデア」
の方が読み手の興味を引く可能性があります。
「物忘れしない方法」よりも
「物忘れをふせぐちょっとしたアイデア」、「整理収納のコツ」よりも
「お部屋がスッキリ片付く100のアイデア」、「小さなお店の売上アップ事例集」よりも
「小さなお店の売上アップ!アイデア事例集」、「子どもが勉強好きになる方法とは?」よりも
「子どもが勉強好きになる目からウロコのアイデアとは?」、といったように「アイデア」という言葉を含めたコピーの方が読み手の興味を引きます。人はアイデアが好きなのです。
(酒井とし夫(2017)「ワンポイント広告コラム」『センター月報』2017年1月号)
感想
人によって感じ方が違うのでしょうが、私の場合、「~~を解決するための方法」や「~~ができるようになるコツ」という表現よりも「~~を防ぐためのアイデア」といった具合に「アイデア」という言葉が使われた方が気軽に挑戦できるようなイメージを抱きます。手軽さを出したい時などに良い言葉なのかもしれません。