新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。
本日は、定期的に掲載している「事例で学ぶ!キャッチコピーの作り方」の第37回です。
優れたキャッチコピーは集客や売上アップに大きな影響を与えます。ビジネス心理学講師・酒井とし夫氏が雑誌・新聞・Webサイト・書籍などで見つけたお手本となるキャッチコピーを解説します。コピー作りの参考としてご活用ください。
酒井とし夫先生のワンポイント広告コラム
今回のお手本キャッチコピー
『あなたを成功に導く意外な○○』
「意外な」というこの言葉もキャッチコピー向きです。
「意外な……」と言われると、何か今までに気がついていなかった裏技的な、ちょっとしたコツがあるような気がします。しかも、なぜか“簡単なコツ” のように思えます。
「足が速くなる走り方」
よりも
「運動会の万年ビリ脱出!子供の足が速くなる意外な走り方」
の方が子供を持つお父さんの興味を引きます。「お金の増やし方」
よりも
「老後の生活資金は大丈夫?意外なお金の増やし方」
と書かれたコピーの方がその先を読んでみたくなります。「部下に好かれる叱り方」
よりも
「管理職必見!部下に好かれる意外な叱り方を知っていますか?」
と書かれているとその方法を知りたくなります。「女子社員の指導法」
よりも
「女子社員はこんな上司が理想!?意外な本音を大公開」
と書かれていると女子社員の多い職場の上司は気になります。この言葉は意外に効果的な言葉でしょ。
(酒井とし夫(2014)「ワンポイント広告コラム」『センター月報』2014年2月号)
感想
どこにでもある商品やサービスに、人は興味・関心を持ちにくいものです。
こうした中、「意外な」という言葉をキャッチコピーに使えば、「普通とは違う」「他とは異なる」「枠にとらわれない」といった印象や期待を与えやすく、注目を受けやすくなるのかもしれません。独自性をアピールしたい時などに使用すると良いのではないでしょうか。