こんにちは、新潟経済社会リサーチセンターの江口です。
本日は、定期的に掲載している「事例で学ぶ!キャッチコピーの作り方」について、ご紹介します。
優れたキャッチコピーは集客や売上アップに大きな影響を与えます。ビジネス心理学講師・酒井とし夫氏が雑誌・新聞・Webサイト・書籍などで見つけたお手本となるキャッチコピーを解説します。コピー作りの参考としてご活用ください。
酒井とし夫先生のワンポイント広告コラム
今回のお手本キャッチコピー
『○○の症状はありませんか?』
例えば「夜になると目の奥が痛い。そんな症状はありませんか?」と書かれたキャッチコピーを読んだ人で、夜になると目が痛くなる人や目の疲れを感じている人は、キャッチコピーに続く本文が気になります。
「老後の生活に不安を感じることはありませんか?」と書かれたキャッチコピーを目にした人で、定年退職後の生活に漠然とした不安を抱いている人も、やはりこのキャッチコピーに続く本文が気になります。
腰痛で困っている人は「少し重いものを持ち上げると腰に違和感がある。そんな症状はありませんか?」というキャッチコピーに続く本文が気になります。
キャッチコピーの目的は、読み手の興味と関心を引き、本文に誘導すること。そして、本文を読んでもらえれば、当然、申し込みや問い合わせ、来店の確率が上がることになります。
そのためには、まずキャッチコピーで読み手の視線と関心をがっちりと引きつけなくてはいけませんが、人は「自分に関係があること」「自分の興味があること」だけに反応します。
だから、キャッチコピーでは「あなたの都合」や「あなたの興味」を書いても読み手の興味と関心を引くことはできないのです。つまり、「商品を買ってください」というセールスコピーを掲載してもダメだということ。
「これはまさに自分のことだ!」と、広告を目にした瞬間にターゲット層にそう思ってもらえるような言葉でキャッチコピーを作成する必要があります。
(酒井とし夫(2012)「ワンポイント広告コラム」『センター月報』No.466)
最後に
普段から、何かしらの不安・不満・不調を感じている人もいらっしゃいます。
したがって、酒井先生が例示された「◯◯の症状はありませんか?」「◯◯に不安を感じることはありませんか?」というキャッチコピーは「これはまさに自分のことだ!」と思ってもらえる確率が高いわけですね。
他にも、同様の表現で「◯◯でお困りではあませんか?」「◯◯で悩んでいませんか?」「◯◯で迷っていませんか?」といったキャッチコピーがあります。商品や季節、シーンに応じて、うまく使い分けてみて下さい。