新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。
本日は、定期的に掲載している 「事例で学ぶ!キャッチコピーの作り方」の第102回です。
優れたキャッチコピーは集客や売上アップに大きな影響を与えます。ビジネス心理学講師 酒井とし夫氏が雑誌・新聞・Webサイト・書籍などで見つけたお手本となるキャッチコピーを解説します。コピー作りの参考としてご活用ください。
売れるキャッチコピーの作り方
酒井とし夫先生のワンポイント広告コラム
今回のお手本キャッチコピー
『おためし教材さしあげます!』
以前、ワゴン販売をしている方が「試食販売中です!」と声を掛けていました。これは「試食」したら「販売」するということです。このような場合には単に「おためしください!おいしいですよ」という声掛けの方がいいですね。
冒頭のコピーも「おためし教材お申し込みください」ではなく、「おためし教材さしあげます」という言葉にしているところが良いです。
「お申し込みください」という言葉は販売を連想させてしまいます。だから、意識的にわざと「さしあげます」という言葉を使っているはずです。
些細なことですが、人は「頭で判断」して理論的、理性的に行動するよりも「瞬時」に「何となく」という「感覚」で行動をします。だからこそ、売り手は些細なことに注意することが大切です。
酒井とし夫(2018)「ワンポイント広告コラム」『センター月報』2018年10月号
感想
「試食販売中です」と「おためしください!おいしいですよ」そして「おためし教材お申し込みください」と「おためし教材さしあげます」では、言わんとするところは同じです。ただし、相手の受け取り方は大きく異なるようです。
このように、ちょっとした言い回し、些細な違いが結果に大きく影響する時があるからこそ、細かな点に注意したいものです。