中年世代の朝食の欠食率が上昇中

新潟経済社会リサーチセンターの小林です。

7月、人生初の人間ドックを受け、先日その結果が送られてきました。結果は、規則正しい生活習慣と、栄養バランスを意識した食生活の大切さ、そして食べ過ぎ・飲み過ぎの抑制の重要性などを改めて痛感させられるものでした。

今回は、規則正しい生活習慣のうち、一日の始まりである朝食の摂取状況についてみていきたいと思います。

 

朝食、卵

中年世代で欠食率が上昇傾向

厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査結果の概要」をみると、全国における朝食の欠食率※(平成29年)は、20歳以上の男性で15.0%、同じく女性で10.2%となっています。つまり、20歳以上の男性の7人に1人、女性の10人に1人はきちんと朝食を食べていないことになります。

※調査を実施した日(任意の1日)において朝食を欠食した者の割合。「欠食」とは、以下の3つの合計。①食事をしなかった場合、②錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合、③菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみの場合

朝食の欠食率を時系列にみると、平成19年以降、男性は15%前後、女性は10%前後で概ね横ばいで推移しています。しかし年代別にみると、男性・女性とも、いくつか特徴がみられます。

まず、特徴の一つとして、年代が若いほど欠食率が高くなっていることが挙げられます。男性の20~29歳では概ね30%台、30~39歳では20~30%台、女性の20~29歳では20%台と他の年代に比べて高くなっています。ただし、これら3つの属性の欠食率は、年によってばらつきはありますが、概ね横ばいで推移していたものの、近年2~3年は過去の高い年に比べてやや低くなっています。

特徴の二つ目として、男性の40~49歳と50~59歳、女性の40~49歳で、近年欠食率が上昇傾向にあることが挙げられます。特に平成29年における男性の40~49歳の欠食率は25.8%、50~59歳は19.4%と平成19年(40~49歳:17.9%、50~59歳:11.8%)からそれぞれ7.9ポイント、7.6ポイントも上昇しています。この上昇の背景は定かではありませんが、公私にわたる忙しさなどから、中年世代で欠食率が上昇しているものと推察されます。

新潟県における朝食の欠食率は全国と同水準

次に、新潟県「平成28年県民健康・栄養実態調査」をもとに、新潟県民の朝食の摂食状況をみると、男性の欠食率(全体の割合:100%-「ほとんど毎日」の割合)は15.6%、女性は11.0%となっています。また、年代が若いほど欠食率は高くなっています。設問の形式が全国と異なるため、単純な比較はできませんが、近年の新潟県の欠食率は全国と同程度であり、年代別にも同傾向であるとみられます。

気分を変えた朝食で朝食習慣を

朝食を食べないことは、肥満や脂質異常症などの原因の一つと言われているほか、やる気や集中力の低下などを引き起こすとも言われいます。きちんと朝食を摂る習慣を付けることが健康な心身を維持するために不可欠であると言えるでしょう。

近年新潟県内では、新潟市内を中心にホテルや飲食店などで朝食のための営業やイベントを行なっている所がみられます(一部は8月の特定日限定です)。

かわかぜモーニング

https://www.ni-grand.co.jp/img/kawakazemorning.pdf

おいしいローカルDE朝食を

https://pentagone.jp/295/

燕三条「畑の朝カフェ」

https://asa-cafe.jp/

これらの取り組みの一部は、新型ウイルス禍のなかの打開策の一つとして期間限定で始められたようですが、新しい生活様式に配慮したものとなっているようです。

また、上記以外にも、以前から朝食向けの営業を行なっている飲食店などは多数あるとみられます。たまには、自宅以外で気分を変えた朝食を摂り、気分をリフレッシュしてはいかがでしょうか。また、朝食の習慣がない人は、朝食の習慣化の手始めにされてはいかがでしょうか。