お酒の楽しみAtoZ vol.07

新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

私どもの機関誌「Monthly」では、村山和恵氏より、お酒にまつわるコラムを毎月、ご寄稿いただいております。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

ペアリング

ペアリングを考える

「日本酒と何を合わせるのか」

お料理を日本酒にあわせるといった考え方や楽しみ方も一般的になっていますが、このようなことを、数年前では「マリアージュ」、近年では「ペアリング」と呼んでいます。いずれもワインからきた考え方で、マリアージュとはワインと食事を組み合わせることで新たな味わいを生み出すこと、ペアリングはお料理1つ1つにそれぞれ異なるワインを合わせることを指しているようです。

今回は日本酒とお料理だけではなく、合わせてみたら双方が更に美味しく楽しくなるようなペアリングを、日ごろから私が行っていることを紹介しながら、幅広く考えてまいります。

「日本酒×料理」

「お酒が主役なので、食べ物に酒を合わせるという考え方は、そもそも和食の世界には無く、いかに酒を美味しく飲むかということが重要で、それだから酒を飲みながら食べる(合わせる)おつまみのことを『アテ』と表現した。」というのは、長年和食の世界に身を置いてきた板前さんがおっしゃったことです。前述したように、食べ物に日本酒を合わせるというのは、ワインが一般的に飲まれるようになってきてから定着してきた考え方であるということは、理解できます。とはいえ、私自身の日常を考えてみると、「今日はこれが食べたいから、このお酒を飲もうかな。」「このお酒が冷蔵庫にあったから、今日はこのお料理を作ろう。」などと考えるのが楽しく、お酒とお料理の組み合わせを意識しているのかもしれません。一方で、よく質問を受けるのが「どのような組み合わせがいいのか?」ということです。

考え方はいくつかありますが、実践しやすいのが「同調」といって、同じ特徴を持つもの同士を組み合わせるというものです。例えば旨味やコクのある純米酒と、チーズやバターを使ったお料理といったように。とはいえ、日本酒はある程度幅広い味付けや食材を受け止めてくれますので、色々試しながら皆さんそれぞれの美味しさや楽しさを見つけていただくのが良いでしょう。

(中略)

「ペアリングの前に」

日本酒は、単体でも十分かもしれませんが、何かと組み合わせることにより、更に大きな楽しみがもたらされると思います。今回書き綴ったことはほんの一部かもしれませんので、新たなペアリングを発見したいと思っていますが、ペアリングの効力が最大限に発揮されるためには、「誰と飲むか」ということが一番なのかもしれませんね。これはペアリング云々に至る前のことかと思いますが、気心の知れた仲間と飲むお酒、食べるお料理は、それだけでも楽しく美味しいものなのでしょう。


村山和恵. お酒の楽しみAtoZ. Monthly. 2021, 11月号, pp.28-29.

感想

ご紹介した「日本酒×料理」以外にも、ご寄稿いただいた原文には「日本酒×スイーツ」「日本酒×音楽」「日本酒×場所」というペアリングについても触れられています。

村山氏がおっしゃる通り、何と組み合わせるか?によって日本酒の楽しみはさらに増しそうな気がしました。