新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。
現在、私どもが新潟県から委託を受けて行なっている「RESAS普及支援事業」の一環で、日曜日(2017年1月22日)に「地方創生RESASフォーラムin新潟」(主催:新潟県)を開催させていただきました。雪が振る寒い日にもかかわらず、300人を超える方々にご参加いただき、感謝申し上げます。
フォーラムの概要については、「RESASを活用して地方創生を考えるブログ」にてご紹介させいただいておりますので、本日はRESASそのものではなく、プレゼンテーションの進め方について、フォーラム時にとても参考となる点があったため、その点をご紹介いたします。
学生たちによるプレゼンテーション
「地方創生RESASフォーラムin新潟」では、4つの学校が「RESASによる分析事例発表」をおこないました。
具体的には、以下の4つの学校です。
- 新潟大学「阿賀野市出湯温泉の活性化策~~RESAS分析を通じた地域活性化~」
- 敬和学園大学「阿賀北地域の広域連携における6次産業化とブランド化の可能性」
- 新潟県立大学「天明町空家再生プロジェクト」
- 新潟商業高等学校「鮮やかなお花でニイガタのカワイイをお届けします」
各校ともわずか5分の発表だったのですが、いずれのプレゼンテーションとも分かりやすく、「学生の発表が素晴らしかった」との声も数多くお聞きしました。
恥ずかしながら学生の皆さんから「たった5分、されど5分。自分の伝えたいことはたった5分で表現できる」ことを教わる機会となりました。私自身がプレゼンテーションの進め方で特に勉強になった点は以下の3つです。
1.理由・問題意識を伝える
プレゼンテーションの冒頭で、なぜこのテーマについて話をするのか?その理由や問題意識を明確に伝えている学校が多かったです。そのため、スタートからすんなりと聞き入ることができました。
2.数字により現状や問題点を伝える
各校とも取り上げたテーマの現状分析や問題点については、RESASなどの統計データを絡めながら伝えていました。具体的な数字やグラフで提示されるため、客観性が感じられ、納得しやすかったです。
3.主語を明確にして伝える
「1.理由・問題意識を伝える」「2.数字により現状や問題点を伝える」というステップを踏んで、最後に学生らしい提案や取り組みの成果を各校とも発表していました。「私たちはこう考えます」「私たちはこうしました」という「誰が」という主語が明確で、すがすがしかったです。
とかく「一般的にはこう考えられています」「こう言われている時があります」といった具合に、主語を曖昧にして話しがちな点を反省してしまうようなプレゼンテーションでした。
まとめ
上記の3点は当たり前といえば当たり前のことかもしれません。だからこそ、当たり前がいかにできておらず、難しいことなのかを改めて実感する機会となりました。
なお、当日の様子は後日、動画で配信する予定でおり、準備が整い次第、ご紹介したいと思います。