新入社員の意識調査(2021年度)

新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

私どもの機関誌では、例年、新潟県内企業に入社した社員の方々を対象に職業観等に関するアンケート調査を実施しています。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

採用 新入社員

コロナ禍で就職活動・入社を迎えた新入社員の職業観

現在の会社(職場)を選んだのはどのような理由からですか?

現在の会社(職場)を選んだ理由を尋ねたところ、全体では、「仕事の内容に興味が持てた」(45.4%)が最も高く、「自分の能力や技術が活かせる」(14.5%)、「労働条件が良い」(12.0%)が続きました。

会社を選んだ理由

賃金体系は「能力・成果主義型」と「 年功序列型」のどちらを望みますか?

賃金体系は「能力・成果主義型」と「年功序列型」のどちらを望むか尋ねたところ、 全体では、「能力・成果主義型」(19.7%)と「どちらかといえば能力・成果主義型」 (36.5%)を合わせた能力・成果主義志向が56.2%と5割以上を占めました。一方、「ど ちらかといえば年功序列型」(22.5%)と「年功序列型」(7.1%)を合わせた年功序列志向は29.6%と約3割にとどまりました。

能力・成果主義型と年功序列型

コロナ禍の就職活動で苦労したことは何ですか?

コロナ禍の就職活動で苦労したことを複数回答(2つまで)で尋ねたところ、全体では、「説明会や選考の延期・中止」(43.8%)が最も高く、「企業訪問の機会の減少」(23. 9 %)、「遠方への移動の制限」(19.1%)が続きました。

コロナ禍の就職活動で苦労した点

一次選考から最終選考までの過程でオンライン面接を受けましたか?

一次選考から最終選考までの過程でオンライン面接を受けたか尋ねたところ、全体では、「受けた」が27.3%と3割近くに達しました。

オンライン面接の実施率

オンライン面接のメリットは何だと思いますか?

オンライン面接を受けた方にオンライン面接のメリットを複数回答(2つまで)で尋ねたところ、全体では、「交通費や宿泊費の節約につながる」(80.0%)が最も高く、 「遠方の企業にも応募しやすい」(43.2%)、「一日で複数の企業の面接を受けられる」 (22.1%)が続いた。移動に伴う交通費・宿泊費の節約や時間の有効活用につながるとの回答が上位を占めました。

オンライン面接のメリット

オンライン面接のデメリットは何だと思いますか?

オンライン面接のデメリットを複数回答(2つまで)で尋ねたところ、全体では、「会社の雰囲気がつかみづらい」(46.8%)が最も高く、「相手の声や表情を確認しづら い」(41.0%)、「言いたいことや熱意を伝えづらい」(30.9%)が続きました。雰囲気や熱意など感覚的なものが得づらいとの回答が上位を占めました。

オンライン面接のデメリット

コロナ禍で志望する就職地域(県外就職か県内就職か)に変化はありましたか?

コロナ禍で志望する就職地域に変化があったか尋ねたところ、全体では「変化があった」が8.8%、「変化はなかった」が91.2%でした。

コロナ禍での就職地域の変化

なお、志望する就職地域に関しては、以下のような自由意見が寄せられました。

  • 首都圏での新型コロナウイルスの状況を懸念し、早い段階で地元に切り替えた。 (専門学校卒/製造業/男性)
  • 県外へ気軽に移動できなくなることで家族に会いづらくなったり、孤独感が増してしまうことに不安を感じた。(大学・大学院卒/建設業/女性)
  • 新潟県内と県外で一つずつ内定を頂いた際に、新型コロナウイルスの感染やその地域の方々への影響を考えて、県内企業の方を選択することにした。(専門学校卒/建設業/男性)
  • 新潟県内の実家に気軽に帰省したいため、関東から県内に志望を変更した。(専門学校卒/製造業/女性)
  • 東京就職を目指していたが、新潟就職に切り替えた。コロナ感染が怖く、東京で行われる説明会や一次面接を断念せざるを得なかったから。(大学・大学院卒/サービス業/女性)
  • 首都圏勤務志望であったが、新型コロナウイルス感染の危険が高いため、地方勤務へと気持ちが切り替わった。(大学・大学院卒/サービス業/男性)
  • 就活初期には実感が薄かった地元新潟への愛着と、その強さに気づかされた。(大学・大学院卒/サービス業/女性) 

感想

新年度入社の方々におかれては、感染拡大時期に採用活動がおこなわれたことから、採用方式・就職地域などについては、とまどった状況がうかかわれる結果となりしまた。

特に、オンライン面接については、「会社の雰囲気がつかみづらい」「相手の声や表情を確認しづらい」「言いたいことや熱意を伝えづらい」(30.9%)などのデメリットをあげる声があるため、今後、オンライ面接が本格化していく際には、こうした課題解決のための工夫が企業側・学生側の双方に求められそうです。