やりたい仕事が分からない時には…

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

まちづくりのワークショップやマーケティングのセミナーなどに参加すると、「自分のやりたいことを実践しよう!」「自分の好きなことを仕事に取り込んでいこう!」という言葉をよく聞きませんか?

私は度々聞きます。本日はこういった「自分のやりたいこと」と「仕事」の関係について、「なるほどな~、そういう考え方もあるのかな」と感じた書籍をご紹介いたします。

 

好きな仕事 やりたい仕事

 

山口周著『武器になる哲学』の感想

冒頭、ご紹介したとおり、まちづくりのワークショップやマーケティングのセミナーなどに参加すると、

 

  • 自分のやりたいことを実践しよう!
  • 自分の好きなことを仕事に取り込んでいこう!
  • 自分が面白いと思うことに取り組もう!
  • 自分の得意なことを仕事にしていこう!

 

という言葉をよく聞きます。その一つひとつが「確かに、そうだよな」「やらされ感だけの仕事では続かないよな」と納得します。そして、「そうなったら幸せだよな~」とも思います。

しかしながらその一方で、そもそも…

 

  • 特にやりたいことがない…
  • それほど大好きなことがない…
  • 特別に面白いと思うことがない
  • 仕事で得意なことが見当たらない…

 

という言葉もよく聞きます。確かに誰もが自分の「やりたいこと」「大好きなこと」「面白いと思うこと」「得意なこと」が明確になっているわけではないです。それらがハッキリしている人は、その方向に向けて動き出せば良いですが、そうでない人は一体どうすれば良いでしょうか。

こうした中、たまたま読んでいた書籍に次のような考え方が示されていました。

 

よくキャリア論の世界では、「自分が何をやりたいか、何が得意なのかを考えろ」と言われます。(中略)私はこんなことを考えるのはほとんど無意味だと思っていて、結局のところ、仕事は実際にやってみないと「面白いか、得意か」はわかりません。「何がしたいのか?」などとモジモジ考えていたら、偶然にやってきたはずのチャンスすら逃してしまう恐れがあります。

山口周(2018)『武器になる哲学』KADOKAWA

特に「やりたいこと」「大好きなこと」「面白いと思うこと」「得意なこと」がハッキリしてない人は、それを明確にしようと考え込むよりは、まずは目の前の仕事に一生懸命に取り組んでみましょう、という著者のメッセージだと私自身は理解しました。

この部分を読んだ時に思い出したのが、一緒に仕事をさせていただくことの多いマーケティングコンサルタントの松野恵介氏の言葉です。

 

「やりたいこと」を見つけるには、「まずやってみる」しかないのかもしれません。

頭の中でいくら考えても答えは出ない。

目の前にあることを、工夫し、努力し、まずはやってみる。その先に、「やりたいこと」が存在する。

そんな気がします。

あ、勘違いのないように補足しときますね。

僕の中で「やりたいこと」=「誰に何がしたい」ということで、常に相手が入ってることが重要。

「私は○○がしたい!」ってことになると、ただの自分勝手でしょ

 

松野恵介のブログ「実践マーケッターの視点」https://ameblo.jp/cap0203/entry-11179668627.html

 

 

 

それほど大好きなことなんてないよ~という方には、(中略)周り(お客さま)に喜んでもらって、仕事が好きで楽しくなってくるという形。

お客さまに「ありがとう!」「また来るね!」「今度、いつ来てくれるの!」なんて言われると、やっぱり楽しくなるでしょ。

 

松野恵介のメールマガジン【儲けのアイデア玉手箱】https://gaea318.com/magazine

 

やはり、目の前の仕事に一生懸命に取り組み、その結果、お客様に感謝されることを通じて、「やりたいこと」に出会えるとの考え方もあるようです。

こうした考え方には正解も不正解もないですし、どれか1つに決める必要はありません。もし、自分の「やりたいこと」「大好きなこと」「面白いと思うこと」「得意なこと」が明確になっていない方にとっては、ヒントになるのではないのかと思い、今回、ご紹介させていただきました。

 

まとめ

ご紹介した山口周『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』 はタイトルに「哲学」という言葉が入っているので、ややとっつきにくい感じがするかもれません。

しかし、取り扱っている範囲は哲学以外にも経済学、社会学、心理学などに及んでいるほか、その意味合いを現代の事例に置き換えながら説明されているので、とても読みやすく、知的好奇心を満たす刺激的な内容でした。