冬季オリンピックで実施されるウィンタースポーツの競技人口は?【高校生編】

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

先日、日本中学校体育連盟「加盟校調査集計」により、中学生のウィンタースポーツの競技人口を確認してみました。今回は、高校生の競技人口をご紹介いたします。

具体的には、全国高等学校体育連盟「加盟・登録状況」の結果¹をお知らせいたします。なお、スキーとスケートの結果であり、他の競技は掲載していません。

 

スキー 競技人口

 

高校生男子のスキー・スケートの競技人口

それでは、高校生男子の競技人口をみてみましょう。スキー・スケートの競技人口をまとめたのが、下のグラフです。

 

ウィンタースポーツ 高校男子

 

高校生男子のスキーの競技人口

高校生男子のスキーは、2017年度で1,541人となり、中学生男子の1,269人より約300人多くなっています。また、この10年間に限ると、2008年度がピークで概ね緩やかに減少しています。

2017年度の競技人口を都道府県別にみると、一番多い都道府県は中学校と同じく「東京」となっています。以下「北海道」「長野」「神奈川」「新潟」の順となっています。

参考までに3年前と比べると、「東京」は2人の減少、「神奈川」は19人の増加となっているに対して、「北海道」は41人の減少、「新潟」は19人の減少と積雪地域で減少幅が大きくなっています。

さらに、現在の高校生が中学生だった頃の3年前時点での中学生の競技人口と比べてみると、「北海道」「神奈川」は大幅に増加しています。高校に入ってからスキーを本格的に始めた人などが多いのかもしれません。一方、「東京」は微減となり、「新潟」は大幅に減少しています。中学校でスキーをしていた人が高校に入ってから他のスポーツなどに移っているのかもしれません。

 

ウィンタースポーツ スキー 高校 都道府県別

 

高校生男子のスケートの競技人口

高校生男子のスケートは、直近の10年間に限定すると、2009年度がピークとなっており、長期的にはやや減少傾向で推移しています。

2017年度の競技人口を都道府県別にみると、「北海道」が圧倒的に多く、次いで「青森」となっています。

なお、スケートについては、スピード、フィギュア、アイスホッケーを合わせた数字となっています。

 

ウィンタースポーツ スケート 高校 都道

 

高校生女子のスキー・スケートの競技人口

最後に、高校生女子の競技人口をみてみましょう。スキー・スケートの競技人口をまとめたのが、下のグラフです。

 

ウィンタースポーツ 高校女子

 

高校生女子のスキーの競技人口

高校生女子のスキーは、2017年度で758人となり、中学生女子の814より56人少なくなっています。また、この10年間に限ると、高校生男子スキーと同様に、2008年度がピークで概ね緩やかに減少しています。

2017年度の競技人口を都道府県別にみると、中学生女子でも第1位だった「愛知」が89人、そして「神奈川」が88人と多くなっています。以下「北海道」「東京」「京都」の順となっており、私たちが住む「新潟」は36人で第7位でした。私には意外な結果と感じられました。

参考までに3年前と比べると、「東京」が15人減っている以外は、大きな変化はみられません。なお、「新潟」は11人減っています。

さらに、3年前の中学生の競技人口と比べてみると、「神奈川」と「北海道」は高校生男子と同じく大幅に増加しており、高校に入ってからスキーを本格的に始めた人が多いことがうかがわれます。一方、「愛知」「東京」「新潟」は大幅に減少しており、中学校でスキーをしていた人が高校に入ってから他のスポーツなどに移っている可能性があります。

 

ウィンタースポーツ スキー 高校 都道府県別

 

高校生女子のスケートの競技人口

高校生女子のスケートは、直近の10年間に限定すると、2014年以降、ほぼ横ばいで推移しています。

2017年度の競技人口を都道府県別にみると、「北海道」が最も多く、以下「神奈川」「東京」「長野」「愛知」となっています。

 

ウィンタースポーツ スケート 高校 都道

 

感想

都道府県の内訳をみると、当初、予想していた結果とは大きく異なりました。特に、私たちが住む新潟については、スキーが盛んだと思っていましたが、他の競技との競合や人口減少の影響もあってか、競技人口の減少傾向が他県に比べて際立っていたのが印象的でした。いつも思うことですが、やはり自分勝手な考えではなく、現実に即したデータをみることの重要性を学んだ気がします。

一方、全国的にみると、「スキー」の競技人口の落ち込みが気になります。地域活性化の観点から普段はスキー場の利用者数といった余暇としてのスキー人口に目がいきがちですが、競技者の増加と育成にも注目する必要がありそうです。

なお、中学生については、以下の「冬季オリンピックで実施されるウィンタースポーツの競技人口は?【中学生編の投稿でまとめているので、念のため、お知らせいたします。

 

=====

 

¹

全国高等学校体育連盟「加盟・登録状況」および日本中学校体育連盟「加盟校調査集計」の統計データを活用させていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。