ソーシャルメディアごとの利用状況は?

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

以前、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス:サービス登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービス)の利用率についてお伝えしました。本日は、利用しているサービスの種類(Line、Facebook、Twitterなど)や利用方法について、ご紹介したいと思います。

 

ソーシャルメディア

 

ソーシャルメディアとSNSの違いとは?

今回はSNSではなく、ソーシャルメディアの利用状況を確認していきます。そこでまずは、分かっているようで分かりにくい、ソーシャルメディアとSNSの違いについて理解しておきましょう。

総務省『平成27年版 情報通信白書』によると、ソーシャルメディアとは、

 

インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができる双方向のメディアであり、代表的なものとして、ブログ、FacebookやTwitter等のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、YouTubeやニコニコ動画等の動画共有サイト、LINE等のメッセージングアプリがある

総務省『平成27年版 情報通信白書』
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc242000.html

と説明されています。つまり、FacebookやTwitter等のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、ソーシャルメディアの中の1種類として位置付けられています。

 

主なソーシャルメディアの利用率

総務省『平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査』をもとに、まずは、主なソーシャルメディアの利用率について確認したいと思います。

具体的には、主なソーシャルメディアおよび動画などの共有サイトを列挙して、各サービスの利用の有無を尋ねた結果をみてみましょう(1)。

すると、LINE、Facebook、Twitter、mixi、Mobage、GREEの6つのサービスのいずれか1つ以上を利用している人の割合(利用率)は平成28年で71.2%となっています(2)。また、最近の動きをみると、徐々に拡大していることも確認できます。

 

ソーシャルメディアの利用率 28年

 

ソーシャルメディアの利用率の推移 

 

以前、お伝えした調査では、インターネット利用者に占めるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用率は48.9%でした(無回答を含む)。今回の調査結果とは大きく異なっています。

背景には、調査対象者が以前お伝えした調査では6歳から80歳以上までと広い世代を対象としていましたが、今回の調査では13 歳から 69 歳までを対象としており、その差があると思われます。それ以外にも調査対象者数や質問の尋ね方など、様々な要因も考えられます。

 

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(1)実際は、合計で11のサービスを列挙して尋ねた結果である。

(2)同調査では、各サービスについて、パソコン・タブレットから「見る」か「書き込む・投稿する」か、モバイル(スマートフォン又はフィーチャーフォン)から「見る」か「書き込む・投稿する」か問うており、いずれか1つ以上を行っている者を各サービスの利用者としている。また、利用率とは、「普段の生活で自分が利用することがある」という意味。

 

6つのサービス別にみると…

続いて利用率を6つのサービス別にみると、LINE(67.0%)が最も高く、以下、Facebook(32.3%)、Twitter(27.5%)などとなっています。それ以外のサービスに目を移すと、YouTube(68.7%)はLINEとほぼ同じ程度の利用率となっているほか、Google+(26.3%)やInstagram(20.5%)も2割台の利用率となっています。

また、年代別にみると、LINEやYouTubeは概ね全世帯で利用率が高くなっています。一方、Facebookは20代と30代、Twitterは10代と20代で利用率が特に高いです。なお、Instagramは20代で最も利用率が高く、加えて10代、30代にも浸透しつつあるようです。

 

ソーシャルメディアの利用率 年代別

 

ソーシャルメディアの利用方法

最後に、各サービスの利用方法について、みてみましょう。つまり、各サービスについて「書き込む・投稿する」といった積極的な使い方をしている人の割合を確認したいと思います。

すると、下の図の通りとなっています。各サービスで「書き込む・投稿する」と回答した人の割合をみると、LINE(44.0%)の割合が最も高くなっています。メッセージアプリであるため、当然といえば当然の結果といえるでしょう。

そのほかでは、Facebook(14.5%)、Twitter(13.1%)、Instagram(8.5%)で1割前後となっています。さらにYouTube(2.5%)は極めて低い割合にとどまっています。

 

ソーシャルメディアの利用率 書き込む 投稿する

 

各サービスによっても異なりますが、読むだけ、見るだけのいわゆる「読み専」「見る専」の人も結構、多いことが理解できます。つまり情報発信というより情報収集の一環として受動的にソーシャルメディアを利用している人も多いということでしょう。

 

まとめ

先日もお伝えした通り、こうした新しい分野については、複数の調査結果を丹念にみていかないと、正確な実態が把握できないものだと改めて認識しました。

調査結果を鵜呑みにするのではなく、調査対象者や調査方法などをしっかり読み込んだ上で、どのような特徴のある調査なのかを理解し、データを見比べることがやはり大切なようです。当たり前のことではありますが、気を付けたいものです。

 

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【総務省『平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査』の調査概要】

調査対象期間:平成 28 年 11 月 26 日(土)~12 月 2 日(金)

調査対象者:13 歳から 69 歳までの男女 1,500 人を(性別・年齢 10 歳刻みで 2016 年 1 月住民基本台帳の実勢比例)、全国 125 地点(都市規模×地域 <11 区分>により層化)、ランダムロケーションクォータサンプリングにより抽出した。

調査の概要:上記対象者に対し、訪問留置調査で実施した。なお、情報行動については、「インターネットの利用」と「インターネット以外の利用」に分けた上で主な機器・メディアごとに、「メールを読む・書く」「テレビ放送を見る」など具体的な利用内容を提示して記入を求めている。