スキー場の旅客数・旅客収入の推移と都道府県別ランキング

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

先日、スキーとスノーボードの参加人口について、投稿させていただきました。今日は受け入れ側である「スキー場」の動向についてご紹介いたします。

 

新潟 スキー場

 

スキー場の現状

観光庁「スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会」の「中間報告・参考資料」をみると、全国におけるスキー場の現状を「特殊索道」のデータから推察しているので、今回もこのデータを使用したいと思います。

なお、「特殊索道」とは、「椅子式搬器(外部に解放された座席で構成される搬器)を使用して人を運送する索道」のことであり、スキーリフトが該当します。ただし、スキーやスノーボードなどに使用される以外のリフトなども含まれているようであるため、あくまでも参考としてみる必要がありそうです。

その上で、国土交通省「鉄道輸送統計年報」をみると、減少傾向が続いていた「特殊索道」の旅客数は2010年度を底にほぼ横ばいです推移しています。ただし、2015年度は大きく落ち込みました。これは小雪の影響などから営業日数が少なかったことなどが響いていると思われます。

また、「特殊索道」の旅客収入もほぼ同様の傾向がみられます。

 

スキー場の旅客数

 

スキー場の旅客収入

 

都道府県別のランキング

「特殊索道」の旅客数と旅客収入を都道府県別にみると、下の表となります。

 

都道府県別のスキー場の旅客数と旅客収入

 

表をみると旅客数については、第1位が「長野」となっており、以下「新潟」「北海道」「群馬」「岐阜」などとなっています。一方、旅客収入についても第1位が「長野」となっています。以下「北海道」「新潟「群馬」「岐阜」などが続いてます。なお、「長野」は旅客数・旅客収入とも第2位の約1.6倍の規模となっています。

 

新潟県の動向

続いて、私たちが住む「新潟」の動向について確認してみましょう。新潟県が「スキー場利用客入込状況」をまとめていますので、以下のような図表を作ってみました。

 

新潟県スキー場利用客入込状況

図をみると年によって上下するものの、新潟県では近年、概ね500万人前後の入り込みが続いており、ほぼ横ばいで推移しています。中でも、外国人スキー利用客数が増加しており、2015年度に過去最高の入り込みとなったようです。

また、市町別にみると、「湯沢町」が第1位の入り込みとなっています。以下、「南魚沼市」「妙高市」「上越市」「魚沼市」と続いています。昨年度、FISアルペンスキーワールドカップが開催された「湯沢町」では第2位の倍以上の入り込みとなっています。

 

新潟県市町村別スキー場入込状況

 

まとめ

各種統計からみると、スキー場の入り込みは底を脱し、ほぼ横ばいで推移しているとみられます。背景には、各スキー場の努力があるようです。すなわち、外国人スキー利用客の誘致のほか、1990年代頃にスキーやスノーボードを楽しんでいた40代以降の人たちをファミリー客として取り込んだり、退職された団塊世代にもアプローチしたりしているようです。

こうした努力が実を結び、今年度も多くの利用者がスキー場へ訪れることに期待したいところです。