例文で理解する!自己紹介の仕方とは?(面接事例のご紹介)

 

こんにちは。新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

人事異動や新学期、就職活動などに伴い、春先は自己紹介をする場面が多いと思います。皆さんは普段、どのような自己紹介をされていますか?

私は気の利いた自己紹介をしたいと思いつつも、会社名と所属先、名前だけ述べてお茶を濁してばかりなので、いつも反省しています。

ただし、講演会やセミナーの講師をする際だけは、パワーポイントを使いながら、それなりに凝った自己紹介をするようにしています。その際、参考にした書籍を今日はご紹介したいと思います。

 

自己紹介

 

松野恵介著『魔法の自己紹介』のご紹介

ご紹介する書籍は、松野恵介著(2012)『魔法の自己紹介』フォレスト出版 です。名刺交換時の立ち居振る舞い方から自己紹介文の書き方、そして本当の自分を知る方法まで、自己紹介に関するノウハウがギッシリ詰まった書籍です。

例えば、自己紹介にはマナーが大切ではあるが、マナーだけでは充分でないと指摘されています。その上で、名刺交換の時に初対面の相手に話す自己紹介であれ、就職活動の面接の際に話す自己紹介であれ、

 

 

ポイントは「興味を持ってもらう」ことです。
どうすれば相手に「興味」や「関心」を持ってもらえるのか――これを徹底して考えるのです。つまり、「自分はこういうことを伝えたい」が先ではなく、「相手は何を知りたいのか」が先にあるわけです。

松野(2012)『魔法の自己紹介』フォレスト出版 p.38

 

といった具合に、自分目線ではなく相手目線で話すことの重要性が全編にわたって語られています。

これは、商品やサービスの価値をいかにお客様にお伝えていくのか?というマーケティング手法を、自己紹介に応用したやり方です。いわば、お客様=面談相手に、商品=自分自身を、販売=紹介するやり方をまとめた書籍となっています。

 

就職活動では…

それでは、具体的な事例をご紹介していきましょう。分かりやすく就職活動中の自己紹介文から確認していきます。

まずは、先程の自己紹介のポイントを踏まえ、自己紹介の相手側である面接官の興味とは、何なのかを考えてみましょう。

恐らく、面接する学生が学生時代にどのような経験を積み、その経験から何を得て、それをウチの会社でどう活かそうとしているのか?に面接官は興味があるのだと思われます。

こうした状況で、A案とB案をご覧いただきます。結論から示すと、A案がよくある自己紹介文、B案が比較的、印象に残りやすい自己紹介文です。

まずはA案です。

 

私は中学生から大学までサッカー部に所属し、高校のときは部員数が100名を超えるサッカーの強豪校だったのですが、その中でもレギュラーになり、諦めず粘り強く頑張りぬくことを覚えました。大学のときには副キャプテンをやっていました。リーダーシップがあり、みんなをまとめながらひとつの目標に向かって進んでいくのが大好きです。またその他にも、大学のときには仲間と一緒にバンドを組んで、学園祭で歌ったこともあり、新しいチャレンジも大好きです。会社で働くことは、チームの力をひとつにして目標に向かって進んでいくことだと思いますので、サッカーを通して養ったこの力を社会人としても十二分に発揮してやっていきたいです。

(松野,2012,pp.52~53)

いかがでしょうか。

色々な感想があると思いますが、よくある「普通な印象」を持たれた人が多いのではないでしょうか。

続いてB案です。

 

私ができることは「諦めないこと」だけです。中学のときに大してサッカーがうまくもない私が、みんなからの推薦でキャプテンに選ばれたとき「何ができるのだろう」と考えました。そして最初に、みんなで話し合って昨年度1勝もできなかったので、今年は地区予選で優勝しよう!という目標を立て、それには何が足りないかと考えたところ、練習の内容を見直そうということになりました。本を読んだり、他校の練習を見に行ったりしてもなかなか勝てませんでしたが、プロ選手のサッカー教室に行って直接聞いたりした結果、最後の大会では準優勝でした。本当に嬉しかった!あのサッカー部が?と校長先生も驚いてました。みんなで力を合わせ、諦めないでやればできると実感したことを、社会人でも活かしていきます。

(松野,2012,pp.54~55)

こちらの自己紹介文はいかがでしょうか。

好みによるかもしれませんが、A案よりもB案の方がグッとくるものがあったのではないでしょうか。

本書によると、A案とB案の違いが次のように解説されています。

 

最後の自己紹介は、自分ができることを最初に伝えています。つまり、結論から入って、「それがなぜできるのか」というエピソードで話をふくらませていることがポイントなのです。

(松野,2012,p.55)

 

まとめ

自己紹介のやり方について、本書の解説に加え、私自身の感想を交えてまとめると、以下のようになると感じています。

 

1.最初にキャッチコピーを掲げる

自分のできることや、自分の特徴を最初にズバッと話す。B案の例文では最初の1行目「私ができることは「諦めないこと」だけです。」の箇所となります。

 

2.エピソードを入れる

自分のできることや、自分の特徴を映し出すような特徴的なエピソードを挿入する。可能ならば、エピソードは1つに絞ります。より具体的に、そして苦労話や失敗談を入れると、臨場感溢れる自己紹介になると思われます。B案の例文では2行目以降の文章となります。

 

3.今後の抱負を述べて締める

キャッチコビーやエピソードを踏まえ、何を学んで、それを含めた今後の抱負や決意を示した締めの言葉を入れて自己紹介を終える。B案の例文では最終行の「みんなで力を合わせ、諦めないでやればできると実感したことを、社会人でも活かしていきます。」の箇所となります。

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以上の順番で自己紹介をすると、経験上、会社名と所属先、名前だけを述べるよりも格段に印象に残りやすくなるように私自身は感じています。良かったら1度、この順番で自己紹介をしてみることをおすすめします。

 

最後に

ご紹介した書籍は今日お伝えした通り、自己紹介に関するハウツー的な要素が盛り込まれています。

その一方で、「職業と仕事の違いとは?」「自分自身の価値とは?」「自分が本当にやりたいこととは?」といった仕事に対する姿勢や心構えを考える際のヒントも詰まっています。著者を個人的に存じ上げているのですが、恐らく、ご自身が仕事で身も心もボロボロになった経験があったからこそ、書き上げられたのだと思います。やはり「人生に無駄な経験はない」のだと改めて感じました。

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【ビジネス用の例文も追加しました】

→ 「自己紹介のポイントとは?(ビジネス用の例文ご紹介)