佐渡観光活性化のための一押しは

 

こんにちは。新潟経済社会リサーチセンターの小林です。

日本経済新聞の土曜日に別刷りで折り込まれる「NIKKEI プラス1」をご存知でしょうか?

先日、その1面の「何でもランキング」というコーナーで『長旅は承知!それでも訪ねたい離島』と題した、訪れたい離島のランキング結果が掲載されていました(2015年6月13日付 日本経済新聞朝刊 「NIKKEI プラス1」)。新潟県人として、新潟県を代表する2つの離島である佐渡島と粟島がランクインしているかどうか楽しみにして読み始めました。その結果は、・・・

 

上位は伊豆諸島や南国の離島がランクイン

その結果をみると、1位は東京都の青ヶ島、2位は鹿児島県の薩摩硫黄島、3位は沖縄県の南大東島とのことで、伊豆諸島や南国の島が上位を占めていました。やはり離島と言ったら、太平洋に浮かぶ気候が温暖な南の国の島が人気なのだと痛感しました。

4位は加計呂麻島という鹿児島県の奄美大島の南に位置する島がランクインしており、またも南国の島・・・と意気消沈して、続く5位をみたところ、なんと粟島がランクインしていました。

漁業が盛んで2隻の船で行う大謀網漁は船上から見学できる。ぜひ食べてほしいのが名物「わっぱ煮」。

など粟島ならではの、粟島でしか楽しめない体験や料理などが高く評価された結果のようです。

引き続き、新潟県を代表するもうひとつの離島である佐渡島はランクインしているかと5位以下をみてみましたが、残念ながら今回のランキングではトップ10入りしていませんでした。

今回の調査の方法を紙面で確認したところ、

大都市(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)からの飛行機の直行便がなく、旅先としてあまり知られていないが、魅力的な国内の離島約50カ所をリストアップ。

したとのことです。
このうち「大都市(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)からの飛行機の直行便がなく」「魅力的な国内の離島」という条件は佐渡島も十分合致すると思いますが、「旅先としてあまり知られていない」という点に関して、佐渡島の知名度の高さから、ひょっとすると今回の約50カ所の選定対象そのものから漏れていたのかもしれません。

しかし近年、佐渡島への観光客数の減少傾向が続くと報じられるなかで、佐渡観光の一層の活性化に向けて、今回のような調査結果や観光客の声といった外からみた評価・感想にも着目すべきではないかと感じたのでした。

 

 近県の人には知名度抜群・訪問経験割合も高い

たまたま、お付き合いのある長野市の旅行会社の方から「6月13日~14日の2日間、長野市で開催される長野県民向けのPRイベントで佐渡のPRを行うので来てみない?」とのお誘いをいただきましたので、お手伝いに行ってきました。

その旅行会社のブースでは、佐渡観光に関するパンフレットの配布や観光案内・相談とともに、佐渡観光に関するアンケートを行いました。私も、来場者に対しアンケートへの回答を依頼し、回収のお手伝いをしたのですが、以下の3つに驚きました。

①今春、直江津港⇔小木港に「あかね」が就航したことを知っている人が多い

②老若男女を問わず、一度は佐渡島に行ったことがある人が多い

③もう一度行ってみたいが、なかなか行くまでに至っていない

以上のとおり、佐渡の知名度はもちろん、来訪経験割合の高さには正直驚きました。また、訪れた時の感想をお聞きすると、「海や自然がきれい」「魚がおいしい」など好印象をお持ちの方がほとんどで、多くの方が「もう一度行ってみたい」とおっしゃっていました。

北陸新幹線の開業を機に、首都圏ならびに関西圏などをターゲットとした誘客PRが活発です。しかし、今回の体験を通じて、佐渡に行きたいと潜在的に思っている人が近県に多くいらっしゃることが分かりました。首都圏などの大都市圏でのPR活動と合わせ、近隣周辺においても、きちんと情報提供していくことが、佐渡観光の活性化に向けて必要なことのひとつだと思いました。

アンケート回収風景

▲アンケートでは佐渡への訪問経験割合は高い