酒井とし夫ほか共著『どん底からの大逆転!』のご紹介

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

当センターで発刊している「センター月報」に毎月、ご寄稿いただいている酒井とし夫先生の新著が先日、発刊されました。そこで、今日はこの書籍をご紹介したいと思います。

 

書籍 本 感想

 

酒井とし夫・松本通子・今瀬保男 共著『どん底からの大逆転!』感想

本書の内容は題名の通り、酒井先生をはじめとした著者3名が仕事や人生の失敗から立ち直るまでの実話と、そこからの気づきをまとめたものです。

どんな人であれ、思うようにならず、心がへこむ時があると思います。そんな気分が落ち込んだ際に読んでみると、「もう少し頑張ってみようか…」と前向きな気持ちになれる書籍です。中でも個人的には、次の3点が心に響きました。

 

1.人生に無駄なことはない

私は以前入院した経験があるのですが、その時は「なんて無駄な時間だ…」と思っていました。しかし、今になって振り返ってみると、案外、「その経験が現在の生活に役立っているなぁ」と思う時が多いのです。このように、できれば体験したくないような厳しい現実も、その後の人生にプラスに作用するとの指摘が本書にはちりばめられています。

 

 

誰にも負けないほどの失敗と挫折を繰り返してきたことで、他人の辛い気持ちが、他人の苦しい気持ちが、わかるようになってきた。他人の何倍も失敗をしてきたおかげで、他人の何倍もみんなの手助けをしてあげられるようになった。この世に、無駄なことは何一つないのだ。

酒井とし夫・松本通子・今瀬保男(2016)『どん底からの大逆転!』太陽出版 p.152

 

 

失敗した人の気持ちが痛いほどわかる。うまくいっていないときの経験が貴重な人生の財産になっていった。精一杯生きたことで得た経験は、何一つ無駄にはならなかった。体験してきたことは、全部人生の財産になることがわかった。

(酒井ほか,2016,p.157)

 

2.自分自身のとらえ方・受け止め方で人生は変わる

「人生に無駄はない」とはいえ、苦難に直面すれば、さすがに気持ちは落ち込みます。しかし、本書ではピンチに対するとらえ方や、自分自身の受け止め方を変えれば良いとアドバイスされています。

 

 

失敗やトラブルや思いがけないマイナスなことがやってきて、対応しなければいけないときは必ずあります。そのとき、チャンスのステージと捉えるか、被害者のステージと捉えるかで、その後の人生が大きく変わってしまいます。どちらのステージを選んでもいいのです。

(酒井ほか,2016,p.79)

 

 

成し遂げたいことがあるとき、逆境はつきもので、逆境という境地に立ったときは、事が成る入り口に立ったということです。その入り口に、誰でも立てるチャンスがあります。入り口に立ったとき、前に進むか、それともその場で座り込んでしまうか、どう対応するか、そこが分かれ道です。

(酒井ほか,2016,p.80)

 

3.圧倒的な行動量

「人生に無駄はない」ですし、「自分自身のとらえ方・受け止め方で人生は変わる」わけですが、それでも人生に失敗は付き物です。失敗するたびに歩みを止めてしまいがちです。そこで、失敗をしても前に進むための9つの方法が本書の最後にまとめられています。

この9つの中で最も印象的だったのが「圧倒的な行動量」です。

 

 

私は講演先でよく次のような言葉を耳にします。「ブログを始めましたけれど商売に効果が出ていません」「YouTubeを始めましたけれど来店にはつながっていません」「メルマガ配信を始めましたけれど成果が出ません」そんな時、私は訊きます。「どれくらいやっているのですか?」するとたいてい次のような答が返ってきます。「頑張ってブログ記事を100本投稿しました」「YouTubeに動画を500本アップしました」その時、私はこう伝えます。「まったく行動量が足らないと思います」日本のランチェスター戦略の第一人者である竹田陽一先生に、「弱者は質より量」と教えて頂きました。弱者が長い時間をかけて競合に勝とうとするなら、その行動量は相手の1.7倍必要になります。もし、短期間に勝とうとするなら3倍の行動量が必要になります。

(酒井ほか,2016,pp.198~199)

 

 

極度のアガリ症だった私は、全国で講演を行っていますが、「やっと冷静に場に応じた話ができようになったかな」と思えるようになったのは、講演業をスタートして10年ほど経った頃からです。

(酒井ほか,2016,pp.200~201)

 

いつもパワフルな講演をされている酒井先生ですら、自分で納得できる講演ができるようになるまで10年かかっているとの部分には驚きました。どんな苦境があっても長く続けることの大切さを学んだような気がします。

 

まとめ

3人の著者の実体験については、自分が同じ環境に直面したらどのような行動をとったのだろうか?とついつい自分に置き換えながら読んでいました。

その結果、私の場合、著者たちに比べてあきらめが早いというか粘りがないという感じです。やはり酒井先生のように「長く続けること」が大切なのだと改めて感じた次第です。

 

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本書は酒井とし夫先生からご恵贈いただきました。ありがとうございます。