「読書離れ」は本当?

 

新潟経済社会リサーチセンターの小林です。

秋が深まる季節となってきましたが、皆さまにとって、「秋」は「どんな秋」でしょうか?「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」「行楽の秋」それとも・・・

もう一つ「秋」と言えば、「読書の秋」がありますね。秋の夜長に、ゆっくり読書を楽しむという方も多いかもしれません。

 

一方で近年、「読書離れ」や「本離れ」という言葉をよく耳にします。実際のところを調査結果からみていきたいと思います。

 

読書時間

大学生の読書時間

国民全体の読書時間の推移に関する調査はいくつかありますが、今回は大学生の状況についてみたみたいと思います。

全国大学生活協同組合連合会「第52回 学生の消費生活に関する実態調査」(http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html)によると、1日の読書時間について、「60分以上」と「30分以上60分未満」が近年低下傾向にある一方で、「30分未満」が上昇傾向にあります。さらに近年、「0分」が上昇傾向にあり、16年には約5割の人が1日の間に全く本を読まないという結果となっています。

また、性別にみると、「0分」の割合は女子が男子を上回っており、また近年、その差が拡大しつつあるようです。

 

 

最近の出版状況

公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所「2016年の出版市場(紙+電子)」(http://www.ajpea.or.jp/information/20170125/index.html)によると、16年の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年を下回り、12年連続のマイナスとなったとのことです。電子出版の市場は伸びているようですが、紙の市場の大幅な減少が止まらないことが背景にあるようです。

 

まとめ

今回は、大学生の読書時間に関する調査結果から「読書離れ」の様子をみました。また、出版市場の縮小が続いていることから推察しても、大学生に限らず、少しずつかもしれませんが、「読書離れ」は着実に進んでいるものとみられます。

国民全体を調べた他の調査でみても、少しずつですが「読書離れ」は進んでいるようです。

最近の小中学校では、始業前に短い時間ながらも朝の読書の時間があると聞きます。子どもたちにとって、読書が習慣化していくことが期待されます。また、私も含め、大人も就寝前の10分でも読書に充てる余裕が必要かもしれません。