企画書やプレゼン資料を作る際に見落としがちな点とは?

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介いただいております。

今月の「センター月報10月号」では、企画書やプレゼン資料を作る際に見落としがちな点について、ご説明いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

企画書の作り方

 

○○で質が変わる

 

先日、我が家のトイレの壁紙を張り替えるために工務店の社長がカタログを持ってきてくれました。そのカタログはとても分厚く、手に取るとずっしりと重みがありました。そのカタログを見ながら、私は掲載されている壁紙がどれもしっかりした品質があるように感じられることに気がつきました。

心理学の実験結果からも明らかになっているのですが、資料は分厚く、重いほうが高級感や重厚感が相手に伝わることが分かっています。だから、もしあなたがお客様に資料を手渡すときにはその重みにも注意を払うべきです。たとえばパソコンで作成した紙の資料をそのまま渡す場合と、その資料を厚みのあるファイルに綴じて渡すのとではお客様が受け取る印象が大きく変わるということです。

私はこの実験結果を初めて知ったときに

「紙の厚みや重さで印象がそれほど変わるのかな?」と半信半疑でしたが、多くの人と名刺交換をするようになってから、その効果を実感しました。ぺらぺらの薄い名刺をもらうとなんだか相手が軽く思えるのです。反対に厚みのある名刺をもらうと相手の存在も重く、大きく感じるのです。

もちろん、人を名刺の厚みや重さで判断してはいけませんが、人間にはそういう傾向があるのだと理解していると交渉やプレゼンテーションに臨む姿勢が変わってきます。

私は、人間というのは資料は分厚く、重いほうが高級感や重厚感を感じるということを知ってから、企画書を提出するときは必ず厚みのあるファイルで製本してプレゼンテーションを行うようになりました。企画書の内容も要点は最初の数ページで理解できるように書きますが、その企画の背景となった補足資料などをわざと添付して企画書自体のページ数を増やして、厚みを増しています。

なにごとも軽薄短小化が好まれて、重・厚・長・大は避けられる時代ですが、「重要」「重大」「大切」という言葉には重みや大きさを意味する漢字が使われていますし、「軽率」「浅はか」「薄っぺら」などは軽さや薄さを意味する漢字が使われています。このことからも人は重さ、大きさ、厚み、軽さ、薄さにある種のイメージを抱いていることが分かります。そのため、高額商品のカタログや会員権、保険証券等は厚みのある高級紙で送られてくるわけです。

 

酒井とし夫(2017)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第19回」『センター月報』2017年10月号

 

感想

企画書やプレゼン資料について見落としがちな点としては、「表紙にこだわれ!」と聞いたことがありましたが、「重さ」は初めて知りました。

早速、効果があるかどうか、試してみたいと思います。