初心者限定!パネリストを依頼された時に注意したい5つのポイント

 

先日、新潟県旅館組合様などが主催するパネルディスカッションに、パネリストとして参加した新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

小規模なパネルディスカッションでお話させていただいたことはありましたが、200~300人規模の大きなパネルディスカッションは初めての経験でした。お陰様で、反省を含め勉強になった点がひじょうに多かったです。

そこで今回は、パネリスト経験の浅い人を対象にパネリストを依頼された際、注意すべき点を私の経験を踏まえてご紹介したいと思います。

 

パネルディスカッションの会場

 

パネルディスカッションとは?

そもそもパネルディスカッションとは、どのようなものなのでしょうか。

フリー百科事典「ウィキペディア」によると、

 

パネルディスカッション(panel discussion)とは、討論形式の一つである。掲げられたテーマについて、異なる意見を持った複数(3人以上)の討論者によって、公開で討議を行う。1990年代頃から盛んに行われるようになった。口語ではパネルディスと略されることもある。

まず、それぞれの討論者が順番に意見を述べ、その後にお互いに議論を行い、会場からの質問にも応じるといった形式が一般的である。

討論者をパネリスト(または和製英語パネラー)といい、討論をまとめたり適切に話題提供を行う司会役をコーディネーターという。時間配分上や話をまとめる都合上、パネリストは5人前後が適切と考えられている。パネリストの人選も重要であり、同じ意見の人物を集めてもあまり意味がなく、互いに別の観点から考察できる人物を選ぶ必要がある。

日本では、新聞社政府自治体学術団体主催のものなどが多く開催されている。 近年では学校の授業として行われることもある。

「パネルディスカッション」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。

2014年5月26日 (月) 09:08 UTC、URL:http://ja.wikipedia.org/

と説明されています。

つまり通常の講演会のように講師1人の話を聞くのではなく、複数の人が異なる視点で議論することに意味があるようです。ただし、この「異なる視点」が難しく、あまりにも違いが大きすぎると議論が噛み合わない一方、同じような意見でも議論が成り立たず・・・となるため、程良い距離感やバランスが重要なのだと思います。

こうした中で、ある日突然、パネリストを依頼された場合、何をどう準備すれば良いのでしょうか。そのポイントを私の経験を踏まえて、5つに絞ってご紹介したいと思います。

 

1.まずはその役割を確認する

パネリストを依頼された場合は、パネルディスカッション全体のテーマと、議論の流れ、自分に期待される役回りなどを主催者あるいは当日のコーディネーター(モデレーター)に対し、事前に十分、確認した方が良いと思います。

できるならば、どんな質問をどの順番で受け、それに対して何をどのくらいの時間で話せば良いのか?まで細かく確かめましょう。

当日の雰囲気や議論の流れを見極めながら、その場で的確に受け答えするのがパネルディスカッションの醍醐味の一つなのかもしれませんが、パネリスト経験が浅い場合、無理は禁物です。

「経験が浅く自信がないので…」と正直に、主催者あるいはコーディネーター(モデレーター)に話し、当日の役割などを明確にした方が良いです。これは恥ずかしいことではなく、より良いパネルディスカッションにするための方策だと思います。

 

2.当日まで、ひたすら準備・練習する

質問内容や順番、時間配分が決まれば、それに応じて話す内容を組み立てていきます。当たり前ですが、できるだけ伝わりやすい内容に工夫することが大切です。必要に応じて、資料やパワーポイントも準備した方が良いです。

もちろん、話す「内容」だけではなく、話す「練習」も欠かせません。何度も何度も当日まで練習しておくと、安心して本番を迎えられます。できれば、与えられた時間通りに話し終えられるか?時計で計ってみましょう。

準備がしっかりしていれば、きっと何百人を前にしても、ほとんど緊張することはないでしょう。

 

3.当日、登壇したらまずは机を整理する

当日は、ステージ上に長机と椅子が用意され、何人かのパネリストが並んで座る形式が一般的だと思われます。

複数人で座り、しかも机にはマイクや水、パソコン、おしぼりなどが置かれるため、思っていた以上に狭いスペースしか机には残されていないケースがほとんどでしょう。したがって、着席後、話しやすいように適宜、マイクや水などの置き場所を変えることをおすすめします。

チャンスがあれば、開場前に着席して机の上を整理できると、なお良いはずです。

 

4.発表資料は持参する

パワーポイントなどを使って話す場合、配線や机上の狭さなどの理由からパソコンを主催者側で一元管理する時があります。その際、投影されたスクリーンが見やすい場所にあれば問題ありませんが、会場のレイアウト上、パネリストの後方にスクリーンがあるなど、発表者から見えにくい場所に投影される時があります。

このような場合でも慌てないように、発表資料は事前に印刷して、手元において着席することをおすすめします。

また、自らがリモコンを使ってパワーポイントのスライドを進める場合は、開場前に一度、試しておいた方が本番の時、スムーズに話せるはずです。

 

5.他のパネリストの話をよく聞く

パネルディスカッションの後半部分では、議論の盛り上がりに応じて、想定とは異なるテーマに話題が及ぶ時があります。

したがって、自分の発表・回答が終わったからと、ホッとするのではなく、他のパネリストの発言もよく聞いておくべきです。

初めてお会いするパネリストもいらっしゃいますので、その発言内容を理解するために、主催者あるいはコーディネーター(モデレーター)に対して、他のパネリストの発表資料を事前に閲覧させてもらえるようにお願いしておくのも良いと思います。

特にパネリストに慣れていない場合は、事前に一読した上で、登壇することをおすすめします。その方が噛みあった議論になりやすいはずです。

 

最後に

パネリストの経験が浅い場合は、当たり前ですが、しっかりと準備するのが何よりも大切です。十分に用意ができれば、安心して余裕をもって話ができると思います。

また最初の発表が上手くいけば、その後、気分も乗って滑らかに話せるようになります。多少の脱線も含めて、その場を楽しめるようになり、聴講者も、主催者も、コーディネーター(モデレーター)も、そしてパネリストである自分自身も楽しめる、良いパネルディスカッションになるはずです。

ただし、そこまでにはやはり経験が必要かもしれません。まずはしっかりとした準備から始めましょう。私もまだまだ経験が浅いので、パネルディスカッションが楽しめるようになるまで、しっかりとした事前準備を心がける予定です。

なお、コーディネーター(モデレーター)の観点から、パネルディスカッションに臨む際のポイントについてまとめられた新野淳一氏のblog『Publickey』の投稿は、とても参考になります。パネルディスカッションを依頼された時は一読をおすすめします。

 


 

資料:

新野淳一「パネルディスカッションを成功させるためにモデレータがしなければならないこと(準備編)」『Publickey』(2012年8月20日)

http://www.publickey1.jp/blog/
12/post_211.html

新野淳一「パネルディスカッションを成功させるためにモデレータがしなければならないこと(本番編)」『Publickey』(2012年8月20日)

http://www.publickey1.jp/blog/
12/post_212.html