ハロウィン仮装まつり&秋の夜長のぶらり酒 新津商工会議所、楽しいイベントを続けて地域の賑わいを創出!(その1)

 

新潟経済社会リサーチセンターの佐藤です。今回は地域の賑わい創りに精力的に取り組む秋葉区の新津商工会議所の様子をご報告します。

 

新津 ハロウィン

 

12回目を迎える秋葉区のハロウィン仮装まつり、地域の大イベントに成長!

秋深まる10月下旬、秋葉区の新津地区(以下「新津地区」)では、大勢の人たちが参加して「にいつハロウィン仮装まつり(以下「仮装祭」)」が賑やかに開催されます。初回の仮装祭は2007年に実施され、その後内容を工夫しながら毎年継続して今年は12回目の開催となります。県内各地で地域興こしのイベントが取り組まれるものの、その場限りで終わるケースも多く、活動を継続し発展させるのは難しいと聞きます。新津地区の仮装祭が年々盛り上がりを増しながら10年以上も継続している秘訣などを、商店街、大学、行政などと連携して地域の賑わいづくりに尽力している新津商工会議所(以下「商工会議所」)にうかがいました。

 

▲2017年秋の仮装祭 新津商工会議所提供(以下同じ)

 

まず仮装祭が生まれた経緯をお聞きしました。当時、商工会議所において若手経営者や商店主の有志による勉強会&懇親会が随時開催されていたそうです。あるとき、地域に大学があるのにまちに学生の姿をみかけない、学生を呼んでまちなか活性化の議論に参加してもらってはどうかと意見が出ました。大学の学友会に話を持ちかけたところ、「討議後の懇親会にご招待」の呼びかけが奏功したのか、数名の学生が興味を示してくれました。この、学生を交えた勉強会が仮装祭誕生につながっていきます。

あれこれ議論するなかで、参加メンバーから、クリスマスやバレンタインは日本のイベントとして定着したが、海外ではハロウィンというイベントも人気があると話が出ました。若手経営者も学生も、ほとんどの者が「ハロウィン??」の状態でしたが、幸い若手経営者のなかに米国での勤務経験があり本場のハロウィン祭に参加したことがあるAさんがいました。Aさんの説明を聞くうちに、面白そうだ、皆でやってみようと雰囲気が盛り上がっていったそうです。勉強会のメンバーが中心となって実行委員会を組織し、さっそく新津地区の仮装祭に向けた検討、準備が始まりました。若手経営者たちの意気込みはなかなかのもので、中途半端な仮装では見物客を驚かすことはできない、強烈なインパクトを与えて今後も続くようなイベントにしようと、賑やかに準備が進められました。

2007年秋、新津本町二番館(旧新津市役所)において「にいつハロウィン仮装まつり」が賑やかに開催されました。仮装コンテストは10組程度が出場、それに続く仮装パレードは飛び入り参加も相次ぐ盛況ぶりでした。道沿いには大勢の見物客が並び、当時はあまり知られていなかったハロウィンのイベントを珍しそうに眺めて楽しんでました。実行委員会のメンバーたちが率先垂範とばかりに大いに凝った衣装で臨んだおかげで、初めての開催にもかかわらずたいへんな盛り上がりをみせたそうです。

 

企画・準備から予算集めまで民間グループが中心となって進めている

初年度の仮装祭が賑やかに開催されたおかげで2年目以後の継続開催につながるのですが、このイベントの企画、予算集め、準備などは、実行委員会を中心に民間主導で進めていることは注目したいものです。予算については、新潟市からも補助金は出ていますが、ほとんどを自己調達で賄っています。初回立ち上げに係わった若手経営者たちが、自社をはじめ取引先や知人に広く声をかけて協賛金集めに尽力してくれるおかげです。

仮装祭のポスター制作なども、人脈を頼りに新潟デザイン専門学校に「お願い」しています。毎年のポスターのデザインは、学生たちが制作した候補作品を基に、地域の人たちの投票により決定されます。選ばれた作品の制作者は、実行委員会から感謝状が贈られるとともに、仮装コンテストの審査員として大勢の観客を前にして紹介されます。今後のデザイナー活動に箔が付くこと間違いなし!(商工会議所担当者)とのことです。

 

▲地域の人たちが投票で決定! 2018年仮装祭のポスター

 

毎年の仮装祭の企画は、「ハロウィンが大好きな有志」で構成する実行委員会で検討されます。実行委員会は行政や商工会議所が設けているわけではなく、全く独立した組織です。春先から精力的な打ち合わせを何回も行ない、あれこれアイデアを出しあって毎年新しい企画を創りあげます。委員会は若いメンバーが多く、たいへん賑やかに意見が飛び交うそうです。商工会議所の事務担当者も実行委員会をバックアップしています。アイデア出しや企画の肉付けに始まり、PR方法の検討、当日の進行表作り、さらに会場となる商店街との打ち合わせや警察への道路使用許可申請など、イベント実現までに多くの事項をまとめなければなりません。商店街との打ち合わせや行政、警察署との連絡など、関係者との連絡、協議、調整においては商工会議所の幅広いコネクションが大いに力を発揮しています。

 

▲斬新なアイデアが飛び交う実行委員会の様子 商工会議所の会議室にて

 

昨年秋の仮装祭は好天に恵まれ、仮装コンテストや仮装パレードが華やかに開催されました。商店街を巡るスタンプラリー、愛嬌をふりまく着ぐるみたち(中身は実行委員。汗だくです)、歩行者天国に並ぶ飲食テントなど、約3千人もの参加者や見物客で大いに賑わいました。

今年の仮装祭は目新しい企画を加えて10月27日に開催が予定されています(筆者注:本原稿発表時点)。商工会議所によりますと、すでに仮装コンテスト参加の申し込みは9月末で満杯となったそうです。あちこちにポスターを掲示するなどPRに努めてさらに気運を高めていきたいとしています。

 


次回は、ハロウィン仮装まつりから11月中旬まで地域をあげて開催される秋の夜長のぶらり酒の様子をご報告します。

 

=====

 

センター月報2018年11月号の「潮流 県内最新トピック 第20回」を加除修正いたしました。