新潟県におけるボランティア活動への参加状況は?

 

こんにちは。新潟経済社会リサーチセンターの小林です。

今年の冬は数年に一度?の大寒波により、全国的に寒い日が続き、例年を越える量の積雪となっている地域が多いようです。新潟県においても降雪量が多いようで、山間部に限らず新潟市などの平野部においても数年ぶりの大雪となっています。特に1月11日~12日には、新潟市内において70~80㎝の積雪があった所もあり、連日除雪作業に明け暮れた方も多かったようです。

このような状況のなか、高齢化社会が進行している現在、お年寄りだけで暮らしていらっしゃる世帯などでは、そもそも除雪作業ができない世帯や思うように作業を進められない世帯が多くなってきているようです。ますますご近所同士の助け合いや利他の精神が求められてきていると思われます。

 

 

低位にあるボランティア活動への参加率

それでは助け合いや利他の精神といった機運は根付いてきているのでしょうか?これらの機運を直接データでみることはできませんが、ボランティア活動への参加状況(参加率)で代替することで確認してみたいと思います。

総務省「社会生活基本調査」によると、新潟県のボランティア活動参加率(10歳以上の人口に占めるボランティア活動に参加した人の割合)は、2011年の23.5%から16年には24.5%へと上昇しています。同期間の全国の数値が26.3%から26.0%へと微減していることをふまえると、新潟県においてはボランティア活動への参加意欲がやや上向いた結果と言えるかもしれません。しかし、参加率の水準自体は、いずれの年も全国の水準を下回っているほか、16年は47都道府県中40位となっています。

また、高齢者の日常生活の手助けなどが含まれる高齢者を対象としたボランティア活動への参加率をみると、新潟県では11年の3.7%から16年の3.0%へと低下しています。さらに、この参加率の水準を下回り、47都道府県の中で44位(16年)となっています。

 

ボランティア 参加率 アンケート調査

 

まとめ

以上の結果から順位だけをみると、新潟県はボランティア後進県といった見方ができてしまいそうです。たしかに、16年のボランティア活動参加率が全国1位の滋賀県(33.9%)と比較すると、約10ポイントもの差があります。そして、16年の滋賀県の参加率の水準にまで高めるには、現在の参加人数(500千人)から200千人近く増える必要があり、一朝一夕の達成は難しいと思われます。

その一方で、高齢者を対象としたボランティア活動だけに注目すると、16年の同活動の参加率が1位である長野県の水準(6.0%)にまで高めるには、60千人程度増えることで達成することが可能です。これは、新潟県の15~49歳の人口の1割にも満たない(7%程度)人が参加することで達成できる水準です。

まずは小さな活動でも、助け合いや利他の精神を持って一歩踏み出すことができれば、上記の参加率も上昇することでしょうし、同時にそれは誰もが暮らしやすい社会になっていくものと思われます。