3分でわかる!新潟県上場企業の決算概況(2016年2、3月期)

 

新潟経済社会リサーチセンターの銀山です。本日は、新潟県内の上場企業の決算状況について、ご紹介いたします。

 

新潟 賃金動向

 

多くの企業が営業増益となる

5月13日に新潟県内の上場企業の決算が出揃いました。売上高が伸びなかった企業もあったなかで、本業の利益を示す営業利益は増益となる企業が多かったことが今回の決算の特徴です。

要因としては国内市場が安定的に推移したことに加え、原材料や燃料価格の低下、合理化の進展などがあげられます。ただし、輸出関連企業を中心に前年にあった為替差益がなくなり、今期は円高が進んだことで為替差損が発生したことなどから、営業利益は増加していても当期利益は減益となる企業もみられました。

 

製造業では内需関連企業が好調を維持

製造業をみると、食料品は定番商品が販促などにより好調に推移したことに加え、ニーズの変化を捉えた商品を展開したことから増収増益となる企業が多かったです。県内の食品メーカーの中には競争力の高い企業があり、マーケット自体は横ばいながらもシェアを高めて増収増益となった企業がみられました。こうした企業は積極的に設備投資も行っており、この流れはしばらく続くのではないでしょうか。

一方、金属、機械関連では、中国の景気減速、暖冬などの影響で減収となる企業がみられました。しかし、国内市場が安定的に推移したことに加え、原材料や燃料価格の低下、合理化の進展などを背景に本業の利益を示す営業利益は増益した企業が多かったです。

 

非製造業は小売を中心に好調を維持

非製造業をみると、小売業は国内市場が安定的に推移したことに加え、新規出店を進めたことによりにより、増収増益となった企業が多かったです。

建設業では県内の工事は公共工事を中心に減少したものの、オリンピックに向けた首都圏の民間投資は多く、売上高は高水準となりましたが、好調だった前年と比べると減収となる企業が多かったです。また受注環境としては民間投資の案件を中心に工事を選べる状況にあり、採算は改善傾向にあるようです。

 

2017年2,3月期に向けて

先行き2017年2,3月期については、15年夏頃から顕在化してきた中国の景気減速の影響や資源安などによる海外企業の需要減少の行方が注目されるところです。

機械関連にとってはこうした海外企業の動向が大きな影響を与えてくるでしょう。一方で、食品製造業は、国内でのシェア拡大を背景に堅調さが続くものと思われます。小売業も新規出店などを計画している企業を中心に好調が続くのではないでしょうか。建設もオリンピックに向けた建設投資が続き、好調が続くことが期待されます。