ご存知ですか?ラーメンの消費金額ランキング・日本一の都道府県を

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

いよいよ新米が出回り始める時期となりました。この時期、新潟といえば「お米」とのイメーシが特に強いと思います。

そのため、県外の人に「実は、米だけではなく、新潟はラーメン王国でもあるのですよ」と伝えると、びっくりされることがあります。

そこで、今日は新潟の「ラーメン好き」の実態を、統計データをもとにご紹介したいと思います。

 

新潟 ラーメン

 

新潟のラーメンとは?

新潟には地域や店舗によって個性が異なる様々なラーメンが揃っています。そのため、全てを網羅して取りまとめて紹介するのは、なかなか難しいのが現状です。ただし、最近は「新潟5大ラーメン」として情報発信される時があります。

例えば、新潟県観光協会のウェブサイトによると、

  • 新潟市の細麺あっさりしょうゆラーメン
  • 燕市と三条市の背脂極太ラーメン
  • 長岡ショウガじょうゆラーメン
  • 新潟市の濃厚みそラーメン
  • 三条市のカレーラーメン

が新潟5大ラーメンとして紹介されています。

 

都道府県別の年間支出額のランキング

総務省「家計調査」を使って需要側の動向――ラーメン店での支払額の動向をみていきたいと思います。なお、「家計調査」の見方については、こちらの投稿をご確認下さい。

まずは、ラーメン(中華そば:ラーメン、焼きそば、皿うどん)に対する1世帯あたりの年間支出金額(2013年~2015年平均)を都道府県庁所在市(政令指定都市を含む)別にみると、「山形市」が第1位となっています。以下、「福島市」「宇都宮市」「仙台市」と続き、「新潟市」は第5位となっています。

 

都道府県別 ラーメン 消費金額

 

「新潟市」は1世帯あたりの年間支出額で10,321円を支払っており、全国平均(5,764円)に比べて2倍近い、1.8倍の支出額となっています。そのため、ラーメン好きな地域の一つといえるのではないでしょうか。

なお、上位10位までの都道府県庁所在市(政令指定都市を含む)をみると、東北地方や甲信越地方の都市で占められている点に特徴がみられます。

 

時系列の推移

続いて、全国的なラーメン市場の推移を把握するために時系列で支出額をみてみましょう。

2000年以降の1世帯当たりの年間支出金額をみると、概ね横ばいで推移しています。しかし、2015年に大きく上昇しています。たまたまの結果なのか、何かしらの要因で上昇トレンドに入ったのかについては、来年以降の調査結果をみていく必要がありそうです。

 

家計調査 ラーメン 年間

 

月別の推移

月別でみると、「8月」の支出金額が最も多くなっています。暑い時期なので夏場は支払額が減少するのかと思っていたので、私には意外に感じられました。もしかすると、夏休み時期に当たるので、子供を含んだ家族連れで外食する機会が多いことが影響しているのかもしれません。

 

ラーメン 支出額 月

 

年齢階級別の支出額

さらに世帯主の年齢階級別にみると、「40~49歳」「30~39歳」の世帯で支出金額が多くなっています。こちらも、子供を含んだ家族連れによる利用などが要因として考えられます。

 

年齢階級別 ラーメン

 

自宅等での食事を含めた第1位は…

以上の支払金額は外食を対象としたものです。当然ながら、自宅等でもラーメンを食べる機会があるので、この分も併せて確認したいと思います。

家計調査をみると、中華麺(生中華そば、むし中華そば玉、揚げ中華そば、チャンポン玉、韓国麺、沖縄そば)、カップ麺(カップラーメン、カップそば、カップうどん)、即席麺(即席うどん、即席そば、即席ラーメン、インスタント焼きそば)などが自宅でラーメンを食べる費目に該当すると思われます。

一部、ラーメンではないものも含まれていますが、統計上の分類なのでやむを得ないものとして、これらの支払額と、先程の外食分の中華そばへの支払金額を足し合わせたものが下の表です。

 

ラーメン 外食 自宅

 

すると、外食及び自宅を含めたラーメン等の支払金額については、1位が「山形市」、2位が「福島市」、3位が「新潟市」となっています。新潟市は外食時の「中華そば」で5位、自宅等の「中華麺」で37位、「カップ麺」で2位、「即席麺」で11位となりました。全体的に、東北地方の都市が上位に位置しています。

 

まとめ

今回は、「新潟はラーメン王国」と言われる要因を消費金額で確認してみましたが、いかがでしたでしょうか。

個人的には、思っていた以上に新潟は支払金額が多いなあとの印象でした。新潟には様々なラーメンがあるため、ラーメンに対する消費金額が多いのかもしれませんし、消費金額が多いから、様々な種類のラーメンが生まれているのかもしれません。

今後は、消費金額と同じくらい、全国的に有名なラーメン王国として、その知名度がより一層、高まっていくことに期待したいと思います。