3分で分かる!新潟県の景気動向(2018年3月)

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口大暁です。

当センターでは毎月、新潟県経済の基調判断を発表しています。

当センターが独自に行っている 県内の企業様へのヒアリング調査やアンケート調査と、毎月発表される経済指標を通じて、 県内の景気動向を分析し基調判断をおこなっています。

そこで、今日は3月の基調判断を紹介します。

 

書籍 本 感想

 

3月の基調判断:横ばいで推移している県内経済

~個人消費は持ち直しの動きが鈍化している~

〇雇用は改善が続いている。

〇設備投資は持ち直している。

〇個人消費は持ち直しの動きが鈍化している。

〇生産活動は横ばい圏内で推移している。

〇住宅投資は減少している。

〇公共投資は減少している。

〇総じてみると県内経済は横ばいで推移している。

3月は上記のとおり判断しました。詳しくは「グラフで見る県内経済」をご覧ください。

 

足元の生産活動の動向

3月の生産活動の基調判断は「回復している」から「横ばい圏内で推移している」へと変更しました。

そこで、今月は生産活動についてみていきたいと思います。

まずは、新潟県が公表しています、『新潟県鉱工業指数(季節調整値)』をみると、2017年10‐12月期に前期比0.1%減少の102.2となり、横ばい圏内で推移しています。

▲新潟県鉱工業生産・出荷・在庫指数(季節調整値)

 

主な業種の生産活動について

つづいて、「鉱工業生産指数(季節調整値)」の動きを業種別にみていきたいと思います。

下のグラフをみると、「金属製品」や「電子部品・デバイス」は回復していますが、「はん用・生産用・業務用機械」や「食料品」は減少しており、全業種では横ばい圏内の動きとなっています。

実際、県内企業にヒアリングをすると「受注は高水準となっているが、人手不足や部材の調達不足からこれ以上の増産は厳しい」(はん用・生産用・業務用機械)、「新型スマホ向けの生産が落ち着いた」(電子部品・デバイス)といった声が聞かれています。

▲主要業種の新潟県鉱工業指数(季節調整値)

 

まとめ

県内の生産活動は、今まで回復を牽引していた海外からの受注が堅調に推移しているものの、人手不足や部材の調達不足からこれ以上の増産は難しい状況となっていることなどから横ばい圏内での推移となっています。ただし、世界経済に保護主義的な動きが広がっていることや、円高、資源高などの懸念もあることなどから、その動向を注視する必要があります。