3分で分かる!新潟県の景気動向(2017年9月)

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口大暁です。

当センターでは毎月、新潟県経済の基調判断を発表しています。

当センターが独自に行っている 県内の企業様へのヒアリング調査やアンケート調査と、毎月発表される経済指標を通じて、 県内の景気動向を分析し基調判断をおこなっています。

そこで、今日は9月の基調判断を紹介します。

 

新潟 賃金動向

 

9月の基調判断:緩やかに持ち直している県内経済

~生産活動は海外からの受注回復などから持ち直しが続く~

 

○生産活動は海外からの受注回復などから持ち直しが続いている。

〇雇用は人手不足感が強まり、一段と改善している。

○設備投資は持ち直しの兆しがみられる。

○個人消費は横ばいで推移している。

○住宅投資や公共投資は弱さがみられる。

○総じてみると県内経済は緩やかに持ち直している。

9月は上記のとおり判断しました。詳しくはグラフで見る県内経済をご覧ください。

 

県内の生産活動について

今月は生産活動についてみていきたいと思います。

まずは、新潟県が公表している「鉱工業生産指数(季節調整値)」をみると、17年4-6月期に前期比3.9%上昇の104.5と3四半期連続で前期を上回っており、県内の生産活動は持ち直しています。

 

▲鉱工業生産・出荷・在庫指数(季節調整値)

 

主な業種の生産活動について

続いて、「鉱工業生産指数(季節調整値)」の動きを業種別にみていきたいと思います。

下のグラフをみると、「はん用・生産用・業務用機械」や「電子部品・デバイス」などが持ち直しているほか、「金属製品」や「食料品」が堅調に推移しています。

県内企業にヒアリングをすると「海外からの受注回復などから生産は好調に推移している」(はん用・生産用・業務用機械)、「新型スマホ向けの部品が好調である」(電子部品・デバイス)などの声が聞かれており、内需に加え、外需の復調が生産活動を押し上げている面がうかがわれます。

 

▲主要業種の生産指数(季節調整値)

 

地域別の国内の輸出について

それでは、外需の動向を確認するため、財務省が公表している「貿易統計」により、日本全体の輸出額をみてみましょう。国内の輸出額は増加傾向にあり、8月は前年比+18.1%となっています。世界経済の減速から輸出が減少していた16年に比べると、回復してきていることが確認できます。

内訳をみると、どの地域も前年に比べて増加傾向にありますが、特にアジア向けと米国向けの回復が大きくなっています。

 

▲国内の地域別輸出額の推移(前年同月比・地域別寄与度)

 

まとめ

新潟県内の生産活動は海外からの受注回復や、東京オリンピック・パラリンピックに向けたインフラ整備などから内需関連企業の生産も堅調となっていることから持ち直しが鮮明となっています。ただし、海外の政治・経済情勢や国内政局の不透明感から株価や為替の変動リスクの懸念もあるため、その動向に注視する必要があります。