ミッションとビジョンの違いとは?

 

人生100年時代という言葉を聞く機会が多くなりました。また、定年延長の議論も活発になっています。そのような影響もあってか、あるいは自分自身が年齢を重ねたからなのか、「これまでどのような仕事をしてきたのか」「今後、どのような働き方をしていくのか」「仕事を通じてお客様や社会に対してどのような貢献をしてきたのか」といった仕事との向き合い方について、ふと考える時があります。

こうした中、自分自身の仕事観を再確認する書籍を先日、読みましたので、本日はその内容をご紹介いたします。

 

好きな仕事 やりたい仕事

 

田中道昭著『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』の感想

ご紹介する書籍は田中道昭(2018)『「ミッション」は武器になる―あなたの働き方を変える5つのレッスン』NHK出版新書.です。5つのレッスンを通して、自分が携わっている仕事の中から自らのミッションを見つけ出していく内容となっています。

なお、著者は

 

「ミッションは目の前の仕事の中にあるもの」

 

田中道昭(2018)『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』NHK出版新書.

 

と説明するとともに、

 

「ビジョン(Vision)」であれば、少し意味が違ってきます。将来の夢や将来の姿を意味するビジョンは、中長期の戦略であり、自分で「つくり出すもの」です。

(中略)

しかしミッションは、言ってみればビジョンよりもより上位の概念です。未来の中にあるものではなく「今ここ」という現在にあるもの、つまり自分の中に潜在的にあって「見つけ出すもの」です。

 

田中道昭(2018)『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』NHK出版新書.

といった具合にビジョンと比較しながら解説しています。

また、5つのレッスンは私にとっては取り掛かりやすいものからやや取り組みにくいものまで様々ありましたが、自分自身を振り得るのに特に役立ったレッンスは「レッスン3 セルフブランディング 価値観を知る」です。自分の価値観に気づくためのワークが2つ掲載されており、どちらも自分自身を見つめ直すには良い機会となりました。

このうち1つ目は「価値観シート」と呼ばれるものです。責任、達成、権力といった38の価値観の中から段階を踏みながら自分が大事にしている価値観を丁寧に選び取るというワークです。私自身は「楽しみ」「知恵」「健康」などの価値観を重視しているとの結果となりました。選び取った結果も大切ですが、その過程に気づきが多かった印象です。なぜなら価値観を選び取る際には、どういった場面で、どのような行動をして、その際、どのような心の動きがあったのか、といった過去の自分の体験を思い返していくことで、仕事を通じて自分自身が何を重視しているのかを深く考えるきっかけとなったからです。

また、2つ目のワークは自分自身の名前から重要な価値観を見つけ出すというものです。具体的には、自分の名前の一字一字について、その漢字等の意味合いを辞書等で調べ、そこから自分自身の働き方の指針になるようなヒントやアイデアを書き込んでいくものです。こちらも名前の意味とこれまでの仕事上の振る舞いを重ね合わせることで、「ああ、やっぱりそうだよな」「こういった点を重視しているなあ」と納得できるところが多かったです。

ご紹介した2つワークに取り組むことで、どんなところに自分自身がこだわり、何を大切にしてきたのかを確認できる良い機会となりました。

 

最後に

ご紹介した2つのワークの詳しい取り組み方法や、それ以外のレッスンに興味のある方は上記の書籍をご覧下さい。

普段、自分の仕事観を言葉で確認する機会はあまりないと思います。仕事上の指針にもなるので、私自身は本当に良い機会となりました。

当然、仕事において何を重視するか?という点は、人によっても異なるでしょうし、時代によっても変わると思われます。一方、年齢を重ねるにしたがって、変化する場合もあると思います。例えば、内閣府「 国民生活に関する世論調査」をみると、どのような仕事が理想的だと思うか?(複数回答)に対する回答は下の図のとおり、性別・年代によって異なっています。具体的には、「失業の心配がない仕事」と回答した割合は男性の30~39歳・40~49歳・50~59歳で高くなっていますし、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」の割合は女性の40~49歳・50~59歳、「世の中のためになる仕事」の割合は男性の50~59歳などで高くなっています。

したがって、上記でご紹介したワークには今回だけではなく、時期をみて今後も継続的に取り組んでいきたいと思っています。

 

内閣府-世論調査-理想的な仕事