ミネラルウォーターの消費額 地域別ランキング第1位は那覇!新潟の順位は・・・

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

暑い日が続いていますので、本日はミネラルウォーターに関する統計データをご紹介したいと思います。

 

ミネラルウォーター 消費額

 

ミネラルウォーターの歴史

まずは、ミネラルウォーターがいつ頃から日本で普及したのか?を確認してみましょう。

一般社団法人日本ミネラルウォーター協会¹のWebsite「Q&A」によると、以下のように説明されています。

 

日本のミネラルウォーターの歴史を辿ると明治時代の中期がその夜明けといえるでしょう。

1880年代にスパークリングミネラルウォーター(天然炭酸鑛泉水)が瓶詰めされ、横浜・神戸の居留地の外国人やホテルに提供されていたようです。

(中略)

昭和58年(1983)にハウス食品(株)がカレー用のチェイサーとして「六甲のおいしい水」を発売いたしました。これが家庭用ミネラルウォーターの先駆けとなりました。

当初は穏やかな伸びでしたが平成元年から平成2年にかけて大手食品会社のサントリー(株)、キリンビバレッジ(株)が家庭用に進出してから、ミネラルウォーター市場は大きく膨らみ、その後も順調に市場を伸ばし現在に至っております。

 

一般社団法人日本ミネラルウォーター協会のWebsite「Q&A」

http://minekyo.net/publics/index/7/detail=1/c_id=20#page7_20_6

 

歴史としては古いですが、今のように家庭に普及したのは平成に入ってからのようです。当然、私が子供の頃はなかったように記憶しています。

 

ミネラルウォーターの生産量の推移

続いて、ミネラルウォーターの供給動向について確認してみましょう。

一般社団法人 日本ミネラルウォーター協会の「ミネラルウォーター類の統計資料」をもとに、最近の国内生産量と輸入量をまとめたものが下のグラフです。

国内生産量と輸入量の合計は5年連続で上昇しています。自然災害等の発生が短期的には影響を与えると思われますが、長期的にみると、着実に市場が拡大していることが確認できます。

ミネラルウォーター 生産量

 

なお、国内生産量を都道府県別にみると、山梨が最も多く、以下、静岡、鳥取が続いています。山梨は全体の4割超を占めています。

 

ミネラルウォーター都道府県別生産量

 

ミネラルウォーターの消費金額の動向

続いて、総務省「家計調査」を使ってミネラルウォーターの需要側の動向をみていきましょう。なお、「家計調査」の見方については、こちらの投稿をご確認下さい。

 

年間支出金額の推移

まずは、ミネラルウォーターに対する1世帯当たりの年間支出金額の推移を確認してみます。

下のグラフをみると、年によって異なりますが、近年に限れば、3年連続の増加となっています。また、長期的にみても、増加傾向をたどっていることが確認できます。

 

ミネラルウォーター 消費額の推移

 

支出金額と購入頻度

参考までに、ミネラルウォーターに対する1世帯当たりの年間支出金額と100世帯当たりの購入頻度を他の飲料と比べてみました。

 

ドリンクの年間支出金額と購入頻度

 

年間支出金額および購入頻度とも野菜ジュースや炭酸飲料に及ばず、乳酸菌飲料とほぼ同じ程度、さらにスポーツドリンクを上回る状況となっています。

 

月別の支出金額

また、2017年の支出金額を月別にみると、当然ながら7月と8月の夏季に支出額が増加しています。最も支出金額の多い7月は最も少ない2月の1.7倍となっています。参考までに5年前と比べと、春季の支出額が増加しているようです。

 

ミネラルウォーター 消費額の推移 月ごと

 

年代別の支出金額

さらに、2017年の支出金額を世帯主の年齢階級別にみると、20~29歳の世帯で支出金額の割合が高くなっています。また、5年前と比較すると、20~29歳の世帯での増加率が高くなっており、若年層での消費拡大がミネラルウォーター市場拡大の要因の一つとなっているようです。

 

ミネラルウォーターの年齢階級別消費額

 

地域別の消費ランキング

最後に1世帯あたりの年間支出金額(2014年~2016年平均)を都道府県庁所在市(政令指定都市を含む)別²にみると、那覇市が年間支出金額で第1位となっています。以下、浜松市、水戸市、東京都区部、川崎市などが続いています。上位10自治体をみると、関東地方の自治体がやや多いようにみうけられます。

 

ミネラルウォーター 消費額 都道府県別

 

一方、私たちが住む新潟市は全52自治体中の第48位となっています。1世帯あたりの年間支出金額の全国平均が3,236円に対して、2,063円にとどまっており、ミネラルウォーターに対する支出金額は多くない地域のようです。

 

感想

人口が減少する中、ミネラルウォーターの市場は拡大を続けているとの結果となりました。それでも他の飲料に比べると、規模はまだ大きくはないため、その分、先行きのさらなる拡大を予想させる結果に感じられました。

 

 

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¹

今回の投稿では、一般社団法人 日本ミネラルウォーター協会の「ミネラルウォーター類の統計資料」(http://minekyo.net/publics/index/5/WebSite)を使用させていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

²

都道府県庁所在市(政令指定都市含む)の結果はサンプル数が少ないため、参考として記載しました。必ずしも実態を反映しているとは限りませんので、ご注意下さい。

 

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