注目が集まる!肉料理の宿

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

さて、最近は個性的な宿が増えてきています。特に一風変わったゲストハウスや民宿が生まれ、注目される機会が増えています。

こうした中、私どもの機関誌「センター月報7月号」では、全国にある独自性溢れる様々な宿をご紹介しています。執筆は毎月、連載をお願いしている井門観光研究所の井門隆夫先生です。

 

井門隆夫氏 地域観光事業のススメ方

 

リノベーション宿や兼業宿に注目

井門先生は近年、「ストーリー性のある古い建物を改造したゲストハウス」や「事業者が兼業で宿を営む兼業宿」に注目が集まっていると指摘されています。

中でも「肉」を提供する宿が目立っているとして、次のように解説されています。

 

近年「肉料理」の宿が気になるほど目立つのだ。都会でも熟成肉ブームが続いていた り、ローストビーフ丼がSNSを賑わすとおり、肉の注目度が高くなっている。

旅館の会席料理でも肉料理を出しているとは思うが、それではダメ。目立たない。もし目立つなら、「一 品突破」型でいかなくてはいけない。

古くから鴨鍋や鴨すきが名物で知られる滋賀県・湖 北地方の須賀谷温泉で、鴨鍋を記事にしたところ、これまでにない反響があった。湖北地方は、戦国武将ゆかりの地であったり、「観音めぐりの里」であったりと、比較的シニア層に好まれるエリアだが、そのシニ アが鴨鍋に飛びついたのだ。

それもそのはず、「肉類の摂取量」は、10年間で15% も増えている。それはシニアに至っても同様で、60代は 10年前の50代の量を、50代は同じく30代の量を食べる ようになった。一方で、魚類の摂取量は減っている。こうした日常での食生活の変化も影響しているのだろう。

肉を出す際も、献立をその一品に集中する「一品突破」のほか、「本物志向性」も重要だ。

(中略)

さて、ここまで来て気づくのは、意外にもないのが 「豚肉料理の兼業宿」だ。新潟県は北海道と並ぶ豚肉 消費王国。「トンカツ店の兼業宿」とか「炭火焼きポー クの民宿」があってもおかしくはない。

(中略)

豚肉と鶏肉は、牛肉などに比べて 日常性が高く、その分珍しがられないというハンデもあるかもしれない。だが、そうした障壁を乗り越え、 ジュージューと肉の焼ける音が響くシズル感のある個性的な宿が出てきても面白いのではないだろうか。

 

肉の摂取量

 

井門隆夫(2016)「地域観光事業のススメ方第76回」『センター月報』2016年7月号

 

感想

肉類の摂取量について、その増加率をみると若年層よりも高年齢層の方が高くなっており、びっくりしてしまいました。それだけ食生活が変わっているということなのでしょうし、宿側もそれに対応する必要があるのかもしれません。

なお、今回の連載では「そんな宿が…」と思うような個性的な宿が紹介されていますので、興味のある方は是非、お手にとってご覧下さい。