講演会や研修会の講師を初めて依頼された時には…


新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

先日、講師2人のうち最初に私が講義し、その後に他の会社の講師の方が講義をする、という2部制のセミナーの講師を務めました。セミナー終了後、他の会社の講師の方から「講師の経験があまり多くはないのですが、どうしたら緊張せずに上手く話せるようになるのでしょうか?」との質問をいただきました。

私自身も他人に自慢できるほどのレベルに至っているわけではないのですが、講師経験が浅かった頃に自分なりに工夫した点を参考までに、本日はお伝えしたいと思います。

 

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緊張せずに人前で話すためには…

緊張しないでいつも通りに話すためには、講師に慣れない頃ならば様々な工夫が必要かもしれません。「中でも、最も大切な工夫を1つだけ挙げて下さい」と尋ねられれば、私は「事前準備」と答えます。

話す内容・資料がきっちりと事前に決まっていれば、当日は用意したシナリオどおりに話せば良いわけです。これで不安はかなり解消されるはずです。もちろん、聴講者の反応は気になりますが、講師に慣れない頃はまずは自分の話すことに集中すべきでしょう。

そのためには、パワーポイントや配布資料をもとに、話す練習を当日まで何度も何度も重ねるに限ります。本番と同じように、最初から最後まで「通し稽古」を繰り返すことが大切です。

また、できれば時間も計測しましょう。例えば、区切りの良い部分を何箇所か決めておき、そこまでの分数も計測します。「ここまでで◯分」「次のあそこまでで◯分」と手元資料に記入します。

分数だけでなく、当日、話す際の時刻も手元資料に記載しておくと、なお便利です。15時から講義するならば、「ここまでで◯分、15時◯分」「次のあそこまでで◯分、15時◯分」といった具合です。

その後は、何度話しても、メモした分数・時刻どおりに進むように練習するだけです。この練習を重ねれば不安はかなり消え、安心して当日、講義に臨めるのではないでしょうか。

なお、分数だけでなく時刻の記録があれば当日、話をしながら時計と手元資料を確認することで、「予定どおりに話が進んでいるかどうか?」「想定よりも少しだけ早いので、話のスピードを落とそう」「事前の予測よりも若干遅れているので、話すスピードを早めよう」などの判断がスムーズにできるようになります。

なお講義当日、聴講者の集まり具合で開始時刻が遅くなったり、想定していなかった主催者の挨拶が入るなど、何らかの事情で自分の話す時間が短くなるケースが度々あります。その際も分数・時刻があれば、どの部分を削れば、予定通りの時刻に収まるかの見当がつくメリットもあります。

まとめ

以上の方法は当たり前といえば当たり前の手法です。しかしながら、面倒くさがって案外、そこまで準備していない人も多く見かけます。特に講師に慣れない頃は億劫がらずに、分数・時刻を手元資料に控えることをおすすめします。

なお、私自身は現在、年間に30回程度、講師を務める機会がありますが、いまだに毎回、分数・時刻を計測し、手元資料に記載しています。なぜなら、これがなければ、やはり安心して話すことはできないからです。