人前で話す講師を頼まれた時に気を付けたい点とは?


新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

おかげさまで講演会やセミナー、研修会の講師として、人前でお話する機会が多いのですが、最近、「やはり、ここは注意しなければならないな…」と特に気を付けている点がありますので、本日はこの点をご紹介したいと思います。

 

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酒井とし夫氏著『人生が大きく変わる話し方 100の法則 』の感想

最近、人前で話す時に特に注意している点は「一方的に話し続けないこと」です。講師であれば、何かしらのテーマに関する知識や講師自身の考えなどをお話するわけですが、自分の伝えたいことだけを語り続けてしまうと、聴講者には伝わりにくいケースが多い気がしています。

話し続けるのではなく、区切りの良いタイミングで、「この点はご理解いただけましたでしょうか?」と確認したり、「こういった疑問を感じませんか?」と質問を投げかけたり、さらには聴講者に意見を求めるために選択肢の中から手を挙げて意思表明してもらったりすると、雰囲気の良い講義になりやすいと感じています。

もちろん、クイズに答えてもらったり、2人でペアになって話し合ってもらったりするのも良い方法です。つまり、一方的な情報伝達ではなく、情報のキャッチボールが生まれるように、話を進めていくことが大切です。

しかしながら、自分の伝えたいことを時間内に全て伝えようとすると、聴講者に質問をする時間がもったいなく感じたり、聴講者に意見を尋ねるのが面倒に感じたりして、情報のキャッチボールは上手い具合にできにくいものです。

そこで、最近は「自分の伝えたいことの7割程度が伝えられれば十分」と割り切り、聴講者との対話の時間を取るように心がけています。実際、聴講者とのやり取りを増やした方が聴講者の反応が格段に良くなります。

こうした中、先日、当センターで発刊している「センター月報」に毎月、ご寄稿いただいている酒井とし夫先生の新刊を読んでいると、以下のような箇所がありました。


あなたの周りにも1人や2人はいつも一方的に自分のことだけを話して、あなたが口を挟む間を与えないような弾丸トークを連発する人がいないでしょうか?そしてあなたはその人のことを話が上手だと感じているのでしょうか?

おそらく、そうは思っていないはずです。

実は、話し上手な人というのは野球の剛速球投手のように一方的に自らの話をガンガンと力づくで投げ続けるだけの人ではなく、まさに制球を考えながら相手と上手に会話のキャッチボールができる人なのです。


酒井とし夫(2019)『人生が大きく変わる話し方100の法則』 日本能率協会マネジメントセンター p.100

全くおっしゃる通りです。日常会話に当てはまることは、人前で話す時も同じなのではないでしょうか。例え大人数に語りかける場合であっても、酒井先生のおっしゃるように、ガンガガンと剛速球を投げるように話すのではなく、相手が捕りやすいように制球に注意したキャッチボールをするようなイメージで話した方が良いようです。

まとめ

実は、過去に「人前に話す機会がある場合は緊張感もあり余裕がないかもしれませんが、勇気を振り絞って、聞き手の反応を注意深く確認」することが大切であるとの投稿をしています。私自身も注意をしていながらも、ついつい一方的に話し続けしまいがちですので、気を付けたいものです。

ただし、経験を積み心に余裕がないと、聴講者に向かって質問や意見を求めることは難しいものです。

こうした中、先程ご紹介した酒井とし夫先生の書籍では、

  • 人前で話す際に準備すること
  • 緊張をやわらげる方法
  • 大勢の前で話す時の視線の送り方
  • 声量のある声を出す方法
  • 話の構成の組み立て方


など、経験が少なくとも心に余裕をもって話せるようになる100個のコツが説明されています。 話し方で悩んでいる人には、新たなヒントを与えてくれる本だと思われます。