3分でわかる!新潟県の景気動向(2015年6月)

こんにちは、新潟経済社会リサーチセンターの銀山です。 さて、 当センターでは毎月、新潟県経済の基調判断を発表しています。

当センターが独自に行っている 県内の企業様へのヒアリング調査やアンケート調査と、毎月発表される経済指標を通じて、 県内の景気動向を分析し基調判断をおこなっています。

「自社の所属する業種の生産動向はどうなっているの?」
「人を採用しようと思うけど、今の雇用状況はどうなっているの?」
「設備投資をしようと思うけど、今の景気や個人消費、建設需要はどうなっているの?」

と思っている皆様の参考にしていただけたら、幸いです。

 

6月の基調判断:横ばいで推移している県内経済 ~設備投資は持ち直している~

概況としては、以下のように判断しました。

◦生産活動と個人消費は依然横ばい圏内で推移している。

◦設備投資は持ち直しており、雇用状況は改善している。

◦公共投資は減少が続いている。

◦総じてみると、県内経済は横ばいの動きとなっている。

詳しくは「グラフで見る県内経済」をご覧ください。

 

新潟県の公共工事は減少が続いているが、民間工事は増加している

さて、6月は公共投資について詳しく解説したいと思います。

つぎのグラフをご覧ください。東日本建設業保証株式会社がまとめた新潟県内における公共工事請負金額の前年比の推移です。上の図が、前年同月比の推移です。下の図が、3カ月と6カ月の移動平均の推移になります。

 

新潟県内の公共工事請負額(前年比)

▲クリックすると、拡大して鮮明に見えます。

 

新潟県内の公共工事請負額(3カ月・6カ月移動平均)

▲クリックすると、拡大して鮮明に見えます。

 

6月の公共工事の請負額は、8カ月ぶりに前年を上回りました。しかし、前年比の3カ月と6カ月の移動平均ともに2014年4月以降、前年比マイナスが続いており、減少トレンドが長く続いております。

先行きも、2015年度の国や地方の公共工事予算が、前年度比で減少となっていることから、減少トレンドはしばらく変わらないものとみられます。

ただし、公共工事が減少している一方で、「民間工事が増加している」と語る企業も一部にみられます。

また、国土交通省が公表している新潟県の非居住用建築物の着工床面積(下図)をみると、14年10-12月期、15年1-3月期と2四半期連続、前年同期比プラスとなっており、民間工事は増加基調にあると思われます

(※非居住用着工床面積とは、民間設備投資のうち、建築物への投資動向を把握するための指標です)。したがって、公共工事の落ち込み分を民間工事で補っている建設業者もあるようです。

 

新潟県内の非居住用着工床面積

 

まとめ

2012年12月に安倍政権が発足し、積極的な財政出動策から公共投資は増加傾向にありましたが、14年4月以降、減少傾向に転じております。

今年度の公共工事の予算をみると、しばらくは増加傾向に転じるのは難しいようです。当面は公共工事の落ち込みを、民間工事の増加で補うことが期待されます。