3分でわかる!新潟県の景気動向(2015年10月)

 

こんにちは、新潟経済社会リサーチセンターの銀山です。 さて、 当センターでは毎月、新潟県経済の基調判断を発表しています。

当センターが独自に行っている 県内の企業様へのヒアリング調査やアンケート調査と、毎月発表される経済指標を通じて、 県内の景気動向を分析し基調判断をおこなっています。

今日は10月の基調判断を紹介します。

 

10月の基調判断:横ばいで推移している県内経済 ~力強さに欠ける個人消費~

概況としては、以下のように判断しました。

○設備投資と住宅投資はともに持ち直している。

○生産活動と個人消費、雇用状況はいずれも力強さに欠き、横ばいで推移している。

○公共投資は下げ止まっている。

○総じてみると、県内経済は横ばいの動きとなっている。

詳しくは「グラフで見る県内経済」をご覧ください。

 

2015年7-9月期GDPが発表されました

内閣府が発表した2015年7-9月期のGDP2次速報値(実質、季節調整値)は前期比0.3%増、年率換算で1.0%増となり、2期振りにプラスとなりました。前期に落ち込んだ個人商品の回復や設備投資の持ち直しが成長率を押し上げました。

こうした中、やや回復した個人消費(家計消費支出、実質、季節調整値)について、最近の動向を改めてみてみたいと思います。

 

GDPでみる個人消費の推移

図表をみると、家計消費支出はリーマン・ショックがあった2008年に大きく減少した後は、消費税引き上げ前の14年1-3月期まで順調に増加してきました。

しかし、駆け込み需要の反動が出た14年4-6月期以降、家計消費支出は300兆円前後で一進一退を続けており、低迷しています。消費税駆け込み需要の反動減の影響がいかに大きいかが、このグラフから改めて確認できると思います。

 

家計最終質出の推移(実質、季節調整値)

▲家計最終質出の推移(実質、季節調整値)

新潟県の個人消費の推移

新潟県の個人消費を示す各指標をみると、10月の百貨店・スーパー販売額(既存店)は前年比1.9%増となり、4カ月連続で前年を上回りました。惣菜などを中心に好調が続いているようです。

百貨店・スーパー販売額の推移(前年比)

▲百貨店・スーパー販売額の推移(前年比)

 

また、10月の専門店販売額(家電・ドラッグストア・ホームセンターの販売額合計、全店)は前年比0.8%増となり、ほぼ前年並みとなりました。家電大型量販店やホームセンターの販売額は落ち込んだものの、ドラックストアでは増加が続いています。

 

専門量販店販売額の推移(前年比)

▲専門量販店販売額の推移(前年比)

 

一方、11月の新車乗用車(軽含む)登録台数は前年比1.5%減となり、16カ月連続で前年を下回っています。普通乗用車、小型乗用車、軽自動車の全てにおいて減少しています。

新車乗用車(軽含む)登録台数の推移(前年比)

▲新車乗用車(軽含む)登録台数の推移(前年比)

このように、各指標によってまだら模様であり、新潟県の個人消費も横ばい推移となっております。

 

まとめ

足元の各指標をみると、個人消費は力強さに欠いている状況が続いておりますが、これも物価の上昇以上に所得が伸びていないことが大きな背景にあります。

報道によると、政府主導による賃上げ要請などが今回も行われているようですし、今後、県内勤労者の所得が増え、力強く個人消費が増加し景気が上向くことを期待したいところです。