3分でわかる!新潟県の景気動向(2015年9月)

こんにちは、新潟経済社会リサーチセンターの銀山です。 さて、 当センターでは毎月、新潟県経済の基調判断を発表しています。

当センターが独自に行っている 県内の企業様へのヒアリング調査やアンケート調査と、毎月発表される経済指標を通じて、 県内の景気動向を分析し基調判断をおこなっています。

今日は9月の基調判断を紹介します。

 

9月の基調判断:横ばいで推移している県内経済 ~設備投資は持ち直しの動きが続く~

概況としては、以下のように判断しました。

○設備投資は企業の投資意欲が強く、持ち直しの動きが続いている。
○生産活動と個人消費、雇用状況はともに力強さに欠き、横ばいで推移している。
○公共投資は下げ止まっている。
○総じてみると、県内経済は横ばいの動きとなっている。

今回は、雇用状況を「改善している」から「概ね横ばいで推移している」に下方修正し、公共投資を「減少している」から「下げ止まっている」に上方修正しております。

詳しくは「グラフで見る県内経済」をご覧ください。

 

新潟県から中国への輸出額

連日、新聞やテレビ等で中国の景気減速が報じられています。また、先月の3分でわかる!新潟県の景気動向(2015年8月)」でもお伝えしたように、新潟県内の企業からも、中国向けの受注が減少してきているとの声が聞かれています。

そこで、新潟県から中国への輸出額はどれくらいあるのかを、新潟税関支署がまとめた「平成26年新潟税関支署管内貿易概況」でみてみると、中国への輸出額は384億円となっており、最大の輸出となっています。全体に占める割合も21.1%と非常に高いものとなっております。

無題

▲ 新潟税関支署管内 輸出入額 上位5カ国

 

また、中国経済とのつながりの深い韓国が輸出先としては2位であり、金額も中国とさほど変わらない370億円となっております。この上位2カ国で新潟から輸出額の約4割を占めています。

以上の数字からみて、中国の景気減速が新潟からの輸出に与える影響は大きいようです。

注:「新潟税関支署管内貿易概況」における輸出額は、新潟港・直江津港からの輸出額であり、たとえば県内企業が他県の港を経由して輸出したものは参入されていません。

 

直近8月の中国への輸出額は、前年を下回る

続いて、日本から中国への輸出全体の動向を確認するために、財務省が発表している貿易統計をみると、9月の中国向けの輸出額は▲3.5%減(速報値)となり、2カ月連続で前年を下回りました。このまま減少が続くようであれば、県内経済にとっても影響が及ぶものと考えられます。

 

中国向け輸出額

 

まとめ

現段階で中国の景気減速による新潟への影響は、一部の輸出関連企業に留まっていると思われます。

しかし、中国の景気減速が今後も継続するようであれば、多くの企業に波及することが想定されます。引き続き調査を行い、お伝えできればと思います。