納得!これからの観光まちづくりの進め方

 

こんにちは。新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

先日、六日町商工会様の全国展開支援事業「観光プラン作成事業」にコーディネーターとして参加してきました。

当日は、今後の観光振興を学ぶための第1回委員会の講師として、一般社団法人雪国観光圏の代表理事 井口智裕氏と、観光地域づくりプラットフォーム推進機構 会長 清水慎一氏をお招きしました。

これからの観光地のあり方、広域連携の進め方などについて、大変、勉強になる1日でした。そこで、今日と次回の2回に分けて、講演の内容をレポートしたいと思います。

 

雪国観光圏の取り組みとは?

まずは、井口氏の講演内容を下記の通りご紹介します(講師ではなく、あくまでも私なりの解釈です)。

 

◆地域全体の魅力がなければ、全国からは旅行者をよべない。地域が魅力的だから、旅館に旅行者が訪れる。したがって、地域のブランド力が大切である。

◆しかし、地域のブランドを誰がどのように管理しているのだろうか。実際は、B級グルメ、ゆるキャラなど様々な人達の色々な活動が混在している。混在したままで、地域の魅力が旅行者に伝わるのだろうか。

◆十分な魅力があるにもかかわらず、その情報が旅行者に伝わっていないと感じる。そこには、自治体や業種・業態の壁がある。また、ビジョンの欠落もある。来年の予算については議論するのが、長期的なビジョン、例えば20年先については誰も考えない。

◆以上のような問題意識から雪国観光圏の取り組みに着手している。この活動は、いわば次世代を担う子供達が誇りをもって地元で生活できるための地域づくりである。

◆観光とは連携である。今あるもの同士をどのように、つなげていくか!ということである。

◆雪国観光圏では、皆が同じことをする必要はない。例えば、湯沢地域の旅館と六日町地域の農業生産者が連携しても良いし、六日町地域の飲食店と湯沢地域の観光協会が連携しても良い。自治体を超えた異業種間のマッチングの場、それが雪国観光圏である。われわれは場を提供するので、それを上手く活用してもらいたい。

◆企業経営のミッションは続けることだと思う。4代目の私のミッションは、5代目につなげることである。一方、地域のミッションは地域らしさを失わないことだと思う。

 

以上が私の心に強く残った点です。自治体を超えた広域連携の大切さを実感する、とても良い講演でした。

体験プログラムの紹介

▲地域内の体験プログラムを紹介する「雪旅」のWebページ(雪国観光圏による運営)

雪国観光圏の説明

▲当日の講演風景

 

最後に…観光圏という言葉を初めて聞いた方へ

現在、国土交通省観光庁では、国際競争力の高い魅力ある観光地域づくりを進めるために、「観光圏」と呼ばれる枠組み2008年から支援しています。

観光圏とは

自然・歴史・文化等において密接な関係のある観光地を一体とした区域であって、区域内の関係者が連携し、地域の幅広い観光資源を活用して、観光客が滞在・周遊できる魅力ある観光地域づくりを促進するものです。

国土交通省観光庁「観光圏の整備について」<http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/seibi.html>(2015年8月10日アクセス)

と説明されています。

井口氏が代表理事を務める雪国観光圏は2008年に観光圏として認定され、様々な活動をおこなっています。当センターも認定前後から色々なお手伝いをさせていただきました。

ただ、正直なところ、雪国観光圏全体の枠組みについては、ゆっくり考える時間がありませんでした。今回、井口氏のお話をお聞きし、雪国観光圏の目的・今後の方向性について整理することができ、とても良い機会となりました。

もし、雪国観光圏の取り組みについて興味のある方がいらっしゃれば、雪国観光圏のウェブサイトをご覧の上、お問い合せ下さい。