インターンシップで学生と企業をつなぐ その1

 

新潟経済社会リサーチセンターの尾島です。

今回と次回にわたって、インターンシップの現状や県内での事例について、ご紹介したいと思います。

 

インターンシップ

 

インターンシップと学生の就職活動

インターンシップは、学生のうちに実際の仕事の現場で働く経験をする「職業体験」のことです。学生が自分の進むべき職業や産業について検討して選択することができます。社会に出てからスムーズに就職できることを目指した制度として、リクルートキャリア「就職白書2018」によると、約7割の企業が実施予定だということです。

学生が会社説明会ではつかめない実際の会社の雰囲気を味わうことができ、仕事の一部を体験することにより、興味のある業界や仕事のイメージが把握できるほか、具体的な仕事を通じて自分の適性を自覚することができます。

学生側も、約8割近くがインターンシップに参加したという調査結果もあり、今や学生が業界や企業を知るための一般的活動となっています。

インターンシップの内容は、1日のみの会社説明会的なものから、会社の与える課題にチームで取り組むプロジェクト型、実際に日常業務の一部を体験する仕事体験型、複数企業に対して泊り込みで参加するものなど様々な形態で実施されています。

就活生にとって、インターンシップへの参加とその企業への就職とは別ですが、自分の興味のある業界を実際の企業に入って体験し、複数の会社を比較することにより、自分との相性などを実感できるというメリットがあります。

一方、文部科学省の調査によれば、インターンシップを経験した学生のうち、実施先での内定をもらい、その会社に就職した人は全体の1割に過ぎないという結果もあることから、学生はインターンシップへの参加と就活とは分けて考えている様子も垣間見えます。

2017年度には文部科学省が「大学等におけるインターンシップの届出制度」を創設し、大学の単位として認定されるようなしっかりした就業体験が求められています。就業体験を重視することで、実質的な効果のあるインターンシップが望まれています。

 

次回は…

次回は、2016年から大学や学生のインターンシップを地元企業に受け入れる仲介を産学官連携で取り組んでいる燕市の事例を紹介したいと思います。

 

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『センター月報』2018年12月号の「地方叢生に向けた、地域の取り組み」を加除修正いたしました。