採用効果だけじゃない!中小企業にとってメリットの高い実践中心のインターンシップとは

 

新潟経済社会リサーチセンターの銀山です。

インターンシップとは、学生が一定期間、企業へ就業する体験を通じて、学生が企業で働くということへの理解を深める制度です。新卒採用につなげる取り組みとして、インターンシップを実施している企業が増えています。

このように採用における効果を見込んで取り組む企業が増えるなか、近年ではインターンシップを活用して経営課題を解決しようとする企業もみられるようになってきています。そこで、本日は経営課題の解決に向けた「実践中心」のインターンシップについてご紹介したいと思います。

 

 

「体験中心」と「実践中心」の違い

経済産業省「成長する企業のためのインターンシップ活用ガイド」によると、インターンシップは「体験中心」と「実践中心」に分けられています(図表参照)。

 

図表 インターンシップの類型

(資料)経済産業省「成長する企業のためのインターンシップ活用ガイド」(基本偏)より筆者が作成
URL.http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/intern/guidebook-all.pdf

 

①「体験中心」のインターンシップとは

従来からよく目にするインターンシップの形式であり、同ガイドによると「仕事理解型」「採用直結型」に分けられています。どちらも、学生はインターンシップを就職活動につなげるものとして捉えており、就職したい企業のインターンシップを希望する傾向にあります。そのため、学生は大手企業や人気企業に集まりやすい傾向にあります。どちらも、期間は数日~数週間程度で、実際に仕事を体験してみるなかで、学生と企業の双方が互いの適性を見極めるために行なわれているようです。一般的にインターンシップというと、こちらの「体験中心」のイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?

 

②「実践中心」のインターンシップとは

一方、今回ご紹介したいのが「実践中心」のインターンシップです。同ガイドによると、「業務補助型」「課題協同型」「事業参画型」の3つに分けられています。いずれの「実践中心」のインターンシップでも、経営者が以前から取り組みたかったけれどもできなかった事業、ずっと温めていた計画など、会社として本当に成功させたいプロジェクトを学生と一緒に一定期間、試してみるというプログラムになります。具体的には、「新規事業立ち上げ」や「営業・販路開拓」などが該当します。そのため、期間は数週間~数カ月と長期に及ぶものが一般的となっています。

 

中小企業こそ「実践中心」のインターンシップで意欲のある学生を受け入れられる

近年では経済産業省などの啓蒙活動による後押しもあり、学生のなかにはインターンシップを自分が大きく成長できる機会、多くの経験を積める機会として捉え、就職する前に企業で実際のプロジェクトを担い実績を作りたいという人が増えてきているそうです。

ただし、大企業のインターンシップでは組織が大きくて自由度が比較的低いため、学生の期待に答えられない場合が多いようです。逆に組織が小さく自由度の高い中小企業では、インターン生が活躍し実績を出せるケースがあるようです。

 

中小企業にとっての「実践中心」のメリット

恐らく「新しい事業のアイデアや種があるのに、日々の業務に追われて着手できない」と感じている中小企業の経営者の方は多いと思います。「実践中心」のインターンシップを活用し、「ずっとあたためていた事業アイデア」や「将来のためにやっておいた方が良いことだけれど、人手不足や多忙などを理由に着手できていないこと」などを、前進させてみてはいかがでしょうか?同ガイドにはインターンシップ生が活躍して新商品を開発したり、新たな販売方法を軌道に乗せたりしている事例が掲載されていますので、よかったらご覧ください。