大学でゲストスピーカーをする際に注意したい5つのポイント

 

縁あって先日、大学でゲストスピーカーを務めた、新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

大学等のゲストスピーカーとして講義するのは今回で4~5回目くらいになると思います。お陰様で多少、落ち着いて話せるようになってきました(当日の様子はこちらのページをご覧下さい)。

ただ、社会人向けの講義と学生向けの講義とでは、会場の雰囲気はもちろん、聴講目的、聴講者の興味・関心など、異なる点も多いです。そこで、私自身が「もう少しこの点を意識すれば良かったな~」という反省も含めて、学生にゲストスピーカーとして講義する際に注意すべき点を5つに、まとめてみました。

 

大学 授業

 

1.学生参加型の講義を目指す

学生向けの講義だけではなく、比較的、若い経営者や社員向けの研修セミナーにも当てはまるのですが、一方的に聞く講義形式よりも、聴講者自らが考え、何かしらの課題に挑戦する要素を取り入れた方が聴講者の反応は良いようです。

講義途中に聴講者へ質問したり、穴埋め形式のレジメを用意したりするのも良いです。ですが、よりおすすめしたいのが講義終了直後に、レポートを書いたり、自らの意見を発表したり、学生同士で話し合ったりする時間を、ある程度設けることです。もちろん、聴講人数が多いと難しい面もありますので、できる範囲で試してみて下さい。

 

2.詰め込み過ぎない

特に学生向けとなると、どうしても、いつも以上に張り切ってしまいがちです。あれも伝えよう、これも伝えようと一生懸命に話そうとしてしまいます。

その結果、情報の詰め込み過ぎ、そして時間不足から急ぎ足の講義となり、学生が消化不良を起こしてしまう時があります。

そこで先ほど述べたように、講義後にレポートを書いてもらったり、話し合ってもらったりする時間を設けるようにしておくと、自然と講義時間が短くなるとともに、講義の要点もより明確になります。

すると、気持ちも落ち着き、余裕が生まれ、いつも通りの講義ができると思います。何ごとも気張らず、自然体を心がけましょう。

 

3.実生活に置き換えながら話す

実務家としてゲストスピーカーに招かれているため、当然ながら実務中心に講義するわけですし、それで問題ありません。

ただし学生ですから、働いた経験は浅い人が多くなります。したがって、例えばお客様との交渉、また組織内での仕事の進め方、そして実務ならではの苦労話について熱弁を振るっても、学生にとってはイメージが湧かず今ひとつ実感を伴って聞けない時があるようです。

そこで、講義内容を部活動やサークル活動、友人や家族関係に落とし込んでみたり、旬なニュースや興味のあるマンガ・スポーツの事例を取り入れたりして、できるだけ学生の実生活に置き換えられるように工夫することをおすすめします。

 

4.いつも以上のメリハリをつける

社会人の場合、普段は仕事をしており、機会があれば研修セミナーなどを受講するわけです。したがって、講義を聞くこと自体が非日常となり、新鮮な印象を受けやすくなります。

一方、学生はほぼ毎日、授業を受けており、それが日常です。そのため普段、社会人向けに講義する時以上に、メリハリを付けないと、他の授業と変らない印象を持たれるかもしれません。

ゲストスピーカーとして招かれるということは、通常の授業とは異なる刺激を学生に与えることが期待されているわけですから、話す内容はもちろんのこと、いつも以上にメリハリを付けた講義構成、話し方、資料の見せ方を心がけた方が良いでしょう。

 

5.担当の先生との打ち合わせは綿密に

声をかけていただいた大学の先生とは、事前に当日の授業について、十分な打ち合わせを済ませておくことをおすすめします。期待されている講義内容や、ゲストスピーカーとしての役回り、さらに通常の授業の進め方、学生の雰囲気、教室のレイアウトなど、事前情報を入手しておくと、落ち着いて当日を迎えられると思います。

なお、今回の講義では十分に打ち合わせすることができたので、お陰様で緊張することもなく、普段通りに話せました。登壇前に不安を取り除いておくと、「本当に楽だな」と実感しました。

 

最後に

もしかしたら、学生よりも私自身の方が気づきの多い、貴重な体験となりました。学生、担当の先生、大学関係者の皆様、本当にありがとうございました。

ちなみに、講義中に10年前の統計データや当時の出来事について解説する場面があったのですが、聴講していた学生にとっては、小学生の時の話となるわけで、世代の差を痛感した瞬間となりました。ついつい自分の感覚で話をすると、伝わりにくい時があるものだと改めて勉強になりました。